【一般向け】図書館豆知識:大学図書館編

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図書館上手に使えていますか?
こちらでは一般のみなさま向けに図書館に関する知っておくと便利な豆知識をご紹介します。今回は大学図書館編です。

2. 図書館は個性豊か:大学図書館編

お住いの近くに大学はありますか?
大学図書館は学生のみなさん、教授などの教職員のみなさんにとって欠かすことのできない重要な施設です。

大学図書館が持っている本は、その大学にある学部に関する本、レポートや論文の資料となる本が中心です。
本だけでなく、DVDなどの視聴覚資料や、海外の雑誌や専門的な雑誌などもあります。卒業生の卒論も保管されています。
また、研究のためのデータベースなども充実しています。
一方で、娯楽のための小説などは少ない傾向にあります。
また、大学に関係のない学部の本も少ないはずです。
(一般教養として学ぶために必要な本はあると思います)

公共図書館が自治体や都道府県で協力していたように、大学図書館間でも協力体制があります。

現在は公開されているデータベースなどもあり、それほどではないかもしれませんが、他大学が持っている本や雑誌のコピーを依頼をしてやり取りする「ILL」という大学間での協力体制があります。
自分の大学にない古い本の内容が論文に必要である…という時に、どこの大学が持っているかを調べて、手配してもらうことも可能なのです。

また、専門的な雑誌のバックナンバーも「製本雑誌」という形で1年分などを1冊の本にまとめて製本して保管しますが、それぞれの大学で全ての雑誌を保管しておくとお金も場所も大変なことになります。
そこで同じ学部を持つ大学図書館で相談し保管する雑誌を決めることもあるそうです。

最近では地域住民に開放している大学図書館も増えてきています。
利用者登録をすれば学生と同じように利用することができる大学図書館もあります。(有料の場合がほとんどです)
お近くに大学があれば、ぜひその大学の図書館ホームページをチェックしてみてください。

例えばあなたが建築の専門家で、近くの大学に建築系の学部があるなら、その大学には専門的な本も雑誌も豊富にあります。一般に解放されていればその資料をお仕事に活かせるかもしれません。
芸術系の大学にある美術書から、趣味の刺繍のデザインを思いつくかもしれません。
新しい言語を勉強したいと思っているなら、語学系の大学図書館があると素敵な出会いがあるかもしれませんね。

歴史の古い大学、学部の多い総合大学は、それだけ図書館も大きく、蔵書数も多くなります。
全ての本を出しておく訳にはいきませんので、「書庫」といういわゆる「倉庫」のような場所にキチンと保管しています。問い合わせがあればすぐに出してこれるように、こちらも整理して置かれているんです。
目に見える範囲の本よりずっとたくさんの本が、利用される時をじっと待っているんですね。

今回は大学図書館についてご紹介しました。
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