10月のピンクリボン月間に想うこと

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コラム
今日から10月。
10月はピンクリボン月間です。

ピンクリボン月間ってご存じでしょうか?

乳がんについての正しい知識を広め、検診などで、乳がんの早期発見・早期治療の大切さを伝える活動です。

ピンクリボンは、その乳がんのシンボルマークです。

わたしは2011年に乳がんが見つかりました。
当時は、乳がんの罹患者数は女性の14人に1人と言われていましたが、今では「11人に1人」が罹患すると言われています。

20代や30代のAYA世代の人たちの罹患も増えています。

でも、乳がんは早期に発見できると寛解する可能性が高くて、また、自分で発見できるがんです。

だからこそ、セルフチェックや検診などでの早期発見・早期治療が重要となるのです。

そこで、その重要性を広める意味でも、ピンクリボン月間にさまざまな団体が、乳がんについての理解を深めてもらうための活動を行っています。

女性ばかりではなく、男性の乳がんも増えています。
今まで無関係だと思っていた人も、いつ、自分や家族が罹患するか分からないのです。

だから、一人でも多くの人に、興味関心を持ってもらえる機会は貴重だと思います。

でも、最近は、単なるイベント。お祭り騒ぎ。
本来の意味を理解しているのだろうか?と感じるので、私は好きではありません。

そして、啓発運動だから仕方ないのかも知れないですが、発見してからが大変だということ。
その後の生活は少なからず変わるということ。
それらも少しは触れるきではないかと思うのです。

私が乳がんに罹患したと知った時は、特に悲しみなどの感情はなく、ただ、仕事がどうなるのか?仕事がなくなったら、どうやって生きていけば良いのか?という不安だけでした。

乳がんに罹患して死という事は想像できなかったんですね。

でも、周りはそうではありませんでした。

今でこそ、がんとは限らないと認知されつつありますが、2011年当時は、がんに罹患した人はすぐに死ぬと思われていました。

当時勤務していたところは、10月になると会社を上げて、ピンクリボン月間を応援しているイベントをおこなっているところでした。

でも、私が乳がんに罹患したとなると、もう勤務は無理だと決めつけたのです。
いくら頭で表面的に理解しているつもりでも、当事者となると変わってくるのです。

理解してもらえないことは多々あります。
それでも、そんな中で治療と再発や転移の恐怖と共存して生きていかなければいけないのです。

自分も罹患する前は、罹患した人の氣持ちなんて理解できなかったのかも知れません。

がんに罹患してもしなくても、その人本来の輝きは変わらないし、能力も変わりません。

もしかしたら、腕が伸ばしずらくて高いところの物が取れないなど、少しだけ出来ないことが増えることがあるかも知れません。
少しだけです。

全ての人が、いつ罹患するか分からない、がんという病気。
少しでも多くの人に興味・関心を持って自分事として考えてもらえるように。
そして、罹患した人も、理解されないしてもらえないではなく、歩み寄っていくことも重要になります。

ピンクリボン月間が、お互いがそれらを考える機会となれば良いですね。



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