『上杉鷹山「富国安民」の政治 (岩波新書)』読みました。

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こんにちは。現場に強い・事業が分かる・経営企画マンのおりひこです。
『上杉鷹山「富国安民」の政治 (岩波新書)』を読みました。

上杉鷹山の行った米沢藩政改革は、ビジネスの世界でもお手本とされており、尊敬を集めている人物です。要点としては、「富国安民」という価値観を提示して、「民を豊かにすることが国(藩)を富ませる」、いわゆる明治以降の富国強兵の大元となる改革が一貫して行われます。

この民を豊かにすることが国(藩)を強くするという考え方は、当時からすると、武士が経済を積極的に語ることは憚られる時代でしたので、賛否がありながらも新しい改革でした。

経済政策の基本は、田んぼ(稲作)から桑(養蚕)への産業改革です。桑を売って貨幣を稼げるようになると、田んぼに比べて生産性は2倍という状況だったそうです。

様々な施策を打ち出していく鷹山ですが、とりわけ注目するのは「風俗の改革」です。風俗とは現代の言葉とは意味とは違って、生活習慣など、生活における規範や価値観全般を指しています。

そのなかでも労働に対する意識「道楽・不稼ぎを何よりも恥ずかしく思うの俗」が強烈です。現代につながる日本人特有の仕事への勤勉さも、鷹山の改革が根底にあるのかもしれませんね。

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