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ココナラブログ
『上杉鷹山「富国安民」の政治 (岩波新書)』読みました。
記事
ビジネス・マーケティング
おりひこ
2023/01/22 19:23
こんにちは。現場に強い・事業が分かる・経営企画マンのおりひこです。
『上杉鷹山「富国安民」の政治 (岩波新書)』を読みました。
上杉鷹山の行った米沢藩政改革は、ビジネスの世界でもお手本とされており、尊敬を集めている人物です。要点としては、「富国安民」という価値観を提示して、「民を豊かにすることが国(藩)を富ませる」、いわゆる明治以降の富国強兵の大元となる改革が一貫して行われます。
この民を豊かにすることが国(藩)を強くするという考え方は、当時からすると、武士が経済を積極的に語ることは憚られる時代でしたので、賛否がありながらも新しい改革でした。
経済政策の基本は、田んぼ(稲作)から桑(養蚕)への産業改革です。桑を売って貨幣を稼げるようになると、田んぼに比べて生産性は2倍という状況だったそうです。
様々な施策を打ち出していく鷹山ですが、とりわけ注目するのは「風俗の改革」です。風俗とは現代の言葉とは意味とは違って、生活習慣など、生活における規範や価値観全般を指しています。
そのなかでも労働に対する意識「道楽・不稼ぎを何よりも恥ずかしく思うの俗」が強烈です。現代につながる日本人特有の仕事への勤勉さも、鷹山の改革が根底にあるのかもしれませんね。
私が販売している企業分析サービスでも、注意深く見ているところはズバリ「企業文化、社内風土」です。一般的に組織構造や制度、仕組みは短期的に変えられるもの。一方で組織文化や社内風土等、企業に根付いた価値観の変革には長い時間がかかるとされています。これらは数字だけでは絶対に測れない部分です。
例えば、合理的思考が強い、人情味ある、技術重視など。これらはどれも一長一短があり、正解があるものではありません。自分に合うかどうかで判断しなければならない部分でもあります。
もし就活、転職で会社選びに迷っている場合、その会社の持つ企業文化や社内風土について、注目してみてはいかがでしょうか?
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おりひこ
会社員(MBA、経営学修士) / 40代前半 / 男性
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