カウンセリング例1 1-2”緊張しちゃうギターリスト”

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コラム
 ご興味を持っていただき、ありがとうございます。
幸せなアーティスト&HSPを育むカウンセラー、ヴィーナです。
 私は元々HSPで音楽が大好き。
 ですから、音楽世界がより幸せな世界になり、HSPの方の苦痛を取り除けるようなカウンセリングをしています。
 今回は、私が実際どのようなカウンセリングをしているのか、アーティストでよくあるモデルケースを使って、わかりやすく対話形式で書いています。

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前回まで
相談者「アヤ」さん。
 趣味でエレキギターをしているが、本番で緊張してしまってつらいので、相談にいらっしゃいました。
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第2話 本当と嘘

<ヴィーナ> あら、もったいないですね。諦めてしまっているなんて。
<アヤさん> そうはいっても・・・、これ以上はやっぱり練習時間を割けないですし、大人になってから始めたことだから、若いころからやってたらよかったんでしょうけど、そこまで身につかないんだと思うので・・・。
<ヴィーナ> アヤさん、こちらにきた最初の目的、お忘れではないですか?できない理由を話しても、意味がないじゃないですか。
<アヤさん> あ、私、緊張をなおしたくて相談に来たんでした。
<ヴィーナ> そうですよ。でも、今のお話を聞いて、緊張の一番大きな理由。アヤさんが自信を持てない原因が一つわかりましたよ。
<アヤさん> 緊張の理由が、自信がないから、ってことですか?自信があれば緊張はしないですか?…まぁ、そういわれると、たしかに自信があれば緊張しなそうですけど。
<ヴィーナ> 実は、もっともっと根本的なことなんです。そのために、まずは自信の仕組みをお伝えしたいと思います。
自信、という言葉は、自分を信じる、と書きます。つまり、自信がない、という今のアヤさんは、自分を信じられていない、ということです。
<アヤさん> たしかに、そう、ですね。
<ヴィーナ> それでは伺いますが、あなたは嘘をつくとわかっている人を信用できますか?
<アヤさん> それは信用できないに決まってます。当たり前じゃないですか。
<ヴィーナ> そうですよね。嘘をつく、とわかっている人を信用などできないのは、当たり前のことです。それと同じ理屈です。
<アヤさん> え?よくわからないんですけど、どういうことですか?
 今、アヤさんが自分を信じられていないのは、『本物の自分』ではないから。です。嘘の自分だから、信じられないんです。
<アヤさん> ・・・本物の自分じゃない、って?どういうことですか?
<ヴィーナ> 順番に説明していきますね。今まで私がお話させていただいた中でわかったことは、本物のアヤさんは、
夢中になるくらいギターが大好き
・演奏が楽しい
・仲間といい演奏が楽しくしたい
もっともっとうまくなりたい
 と思っています。
<アヤさん> たしかにそうです。それが私が一番望んでいることです。
<ヴィーナ> しかし、そのあとのアヤさんの言葉は、
・うまく弾けないのは練習時間がないから
・才能がないからできない
・時間が足りなくて思い通りにやれないからしょうがない
・ギターを始めた時期が遅く、ライブもあまりできないから経験不足でできない
 という状態です。
<アヤさん> そうですね。そう思っています。
<ヴィーナ> この、二種類の思考、種類が全然違うの、わかりますか?
<アヤさん> いわれてみれば・・・一言でいえば、前者はポジティブで、後者はネガティブ、ですね。
<ヴィーナ> これをわかりやすいように、”本物のアヤさん”と、”偽物のアヤさん”、とわけます。
 この、“わける”という意識がとても大切なんです。ここからとても大切なことなので、注意してくださいね。
 言ってしまうと、“本物のアヤさん”の想いが、本物、ということです。
<アヤさん> でも、それができてないから後者の状態になってるわけで・・・。
<ヴィーナ> ちがいますよ。
<アヤさん> 何が違うんですか?
<ヴィーナ> “偽のアヤさん”が思っていること、それは、“本当のアヤさん”ではない偽の想い、なんです。
<アヤさん> 偽の、想い・・・?
<ヴィーナ> もう一度、“偽のアヤさん”の言葉を見返してみてください。どんな気分になりますか?
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・うまく弾けないのは練習時間がないから
・才能がないからできない
・時間が足りなくて思い通りにやれないからしょうがない
・ギターを始めた時期が遅く、ライブもあまりできないから経験不足でできない
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<アヤさん> 落ち込んだり・・・嫌な気分になります・・・。
<ヴィーナ> それ!!
<アヤさん> えっ!?
<ヴィーナ> “嫌な気分になる”。これは、本物の自分か偽物の自分か、見分けるのにとても大切なサインになります。“本物のアヤさん”の言葉を見ると、“本当はこっちがいいな”、と思いませんか?
<アヤさん> そうですね、本当はこうしたいですけど・・・
<ヴィーナ> “本当はこうしたいのに”・・・っていうことは、ですよ。“偽のアヤさん”の想いは「本当ではない」っていうことじゃないですか。
<アヤさん> たしかに・・・。いや、言葉の上ではそうですけど・・・でも、待ってください。想いはたしかに前者ですけど、現実的には後者にならざるを得ない、というか・・・。
<ヴィーナ> それは、本物の現実、ではありません。偽物の現実、です。
<アヤさん> え?すいません、なんだかよくわからなくなってきました。
<ヴィーナ> だいじょうぶですよ。順番に説明しますね。
<アヤさん> お願いします。
<ヴィーナ> まず、理解していただきたいのは、”本物のアヤさん”は、前者の想いを抱いています。これはわかりましたか?
<アヤさん> 本当の望み、ということであれば・・・はい、それはわかります。
<ヴィーナ> そしてアヤさんが、今『現実』とおっしゃってた“偽のアヤさん”の考えや想いは、”本物のアヤさん”と違いますよね?
<アヤさん> ん、まぁ・・・違いますね。
<ヴィーナ> ということは、”本物のアヤさん”から出た本心ではない。本当の反対はなんですか?
<アヤさん> 偽物、です。
<ヴィーナ> そうです。ですから、後者の考えや言葉は、あなたにとって、偽物。嘘をついているんです。先ほど、アヤさんは嘘をつく人は信用できない、とおっしゃいましたね?アヤさんが、本当の自分に対して嘘をついているから、ご自分を信用できないんです。
<アヤさん> まだよくわかりません・・・。それじゃぁ、自信持ちたいなら、自分の望んでいることだけ考えろってことですか?でも、色々要因があってできないっていう現実問題があるわけですし、思い込むなんて無理です・・・。
<ヴィーナ> そう思ってしまうのも、しかたないことです。これも、順番にアヤさんが納得できるようにご説明しますからね。
 まずは、ここまで。本当のアヤさんがいて、そして偽物のアヤさんがいる。そして、アヤさん自身が、嘘をいう人は信用ができない素直な人だ、ということを認識してください。
<アヤさん> わかりました・・・。
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 ここまで、お読みいただきありがとうございます^^。
 私は、その時のお悩み事に沿ってご依頼者さまに合わせたお話をしますが、なかには理解が難しい場合もあるかと思います。
 そういう時も、ご依頼者さまが理解していけるよう、様々な角度から話していきます。
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