「気分次第」を止めよう

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コラム
今日読んだ認知行動療法の本で面白い内容があった。以下要約。

優秀な広告会社の役員がレイオフされ、会社に放り出されたと感じて自尊心が下がって、うつ状態になってしまった。彼は取引先に顔がきくので、簡単に再就職できると思っていた。しかし、いざ取引先に連絡しようとすると、自分がレイオフされたことがバレるので、恥ずかしくて二の足を踏んでしまう。なかなか行動に踏み出せない。

セラピストと相談した結果、彼は次のことをすることに決めた。

「毎日15分(10時から15分間)雇ってくれるかもしれない人に電話をかける」

そして、彼は電話で自分が話すセリフをノートに書いて準備した。最初の15分間、彼は自分がぎこちないことを感じた。しかし、ノートに書いて練習をしたおかげで、心配していたよりもずっと気楽に電話をかけることができた。かれは電話をかけ終わって気がついた。行動をしてみると、その後自分の気持ちがずっと軽くなっていることを。

ー以上要約おわりー

この逸話は、著者が「気分に行動を支配させない」ことを伝えるために語られていた。「うつ」は気分が行動を支配している状態だ。ウツウツしているから、全てのことをやる気力がわいてこない。そんな時、できる範囲の目標(15分だけ電話をかける)を立て、準備(セリフを用意)をして、結果は気にせずとりあえず実行する。行動から気分を変えていこうという作戦だ。

わたしも調子が悪くてモチベーションが下がった時、「とりあえずこれだけやろう」とセルフトークしている。例えば会社に行きたくない時は、「とりあえず」会社に行く。会社についたら「とりあえず」出社する。このようにしてみると、案外就業時間まで働けるもんだ。とりあえず主義、おすすめです。
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