特別養護老人ホーム(特養)の費用減免制度

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特別養護老人ホーム(特養)の費用減免制度:特定入所者介護サービス費


自分の体験談なのですがここ最近やっていたことを備忘録として残してみたいと思います。
もし、同じような境遇におられる方にとって何かのきっかけになればと。

まず私の場合は特別養護老人ホーム(以下特養)に自分の親が入ることになりました。
その段階で施設の職員の方やケアマネジャーを交えて契約を結びこちらの減免制度がある旨をご指南いただくこととなります。

実際申請に行くのは自分自身なので最寄りの区役所へ足を運びます。

施設の契約書にあった数字は若干古いもので区役所職員に話を伺うと新しく改定された一覧表を見せてもらえました。
スクリーンショット 2024-03-25 105629.jpg

だいたいこんな感じになっているのですが、自分の親が該当するのはどうやら第3(2)段階の可能性が高そうです。
そこには預貯金要件が記載されており単身の500万円以下が必須要綱になっております。

預貯金等に含まれる資産は?

預貯金等に含まれる資産は、預貯金、有価証券(株式、債券等)、金銀、投資信託、タンス預金(現金)の合計金額となるそうです。また、ローンなどの負債がある場合はそれらを差し引かれるとのこと。それぞれの確認方法は、通帳の写しや証券会社や銀行口座の残高の写し、タンス預金など現金の場合は自己申告ですることになる模様。

親の口座には500万円以上ありましたが、そこには私達家族の資金も入っていたためいったん引き出します。
申請通すための調整と思われないためにきちんと理由が説明できる出金をしました。

減免額そのものは細かい計算があるようなのですが、ここでは割愛いたします。
具体的に毎月の施設利用費が12万円→10万円程度になるとの話でした。

それは大きいので是非やるべきと頑張って申請書類を書きます。
そして窓口に並び無事申請までこぎつけました。

数日後送られてきた審査の結果は…

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承認しないでした。

世帯全員が市町村民税非課税というところが引っかかるかもとケアマネジャーに言われていたのでそこだろうと思い、お問い合わせの電話番号にかけて確認します。

実際に電話に出てくれた担当の方は親の年金額が普通にあるので市町村民税が発生しているとおっしゃっておりました。ただ、それは扶養家族がいる場合は減免制度があると。

つまり15年もごく潰しを続けてきた無収入の私が扶養家族に該当するのです。

具体的にどのくらいの控除になり、親の市町村民税が発生しないラインまで下がるかは計算してみないとわからないとのこと。
どちらにしても扶養控除をすればその分の市町村民税は還付されるのでやったほうがいいと言われ私は再び区役所へ足を運びます。

こちらの申請は過去5年分さかのぼって出来るので5枚の書類を書きました。

還付金は数か月後に郵便物が来るのでそちらに振込口座などを記載して手続きすれば完了するそうです。

その書類を書いている間に窓口の人に計算をして、控除後市町村民税が発生するかを確認してもらいました。

結論から言うと市町村民税が発生するラインを割らなかったそうです。10万円くらいのギリギリのラインですが、他にも生命保険やなにか控除対象になるものがあればチャンスはありますが、残念ながらうちの家計では何も該当するものありませんでした。

窓口の方は非常に親切で、これとは別に扶養控除をした分の税金も還付されると教えてくれました。ただ、そちらの手続きは税務署でやることになるのでと連絡先の書いたチラシをくれました。
そちらに関しては現在公式ラインにて予約中ですので、また別日に行いたいと思います。

今回のまとめとして


結果として親の特養費用は安くなることはなかった。しかし、こういった制度があることを情報として知らなければ恐らく申請しに行くことも無かった
なんならめんどくせーしどうせ自分の金じゃないからいいやと放置していたまであります。

年金額がそこまでなくてギリギリの生活をされている方にとっては少しでも支払う額は安いほうがいいし、せっかく国のありがたい制度があるのですから受けれるものは受けたほうがいい。
でも、それをやれるのは特養に入ることになった本人ではありません、もはやできないのです。
代わりにやることができるのは周りで支える家族しかいません

自分はさんざん親に迷惑かけ、何なら現在進行中でかけ続けておりますので少しでも恩返しが出来ればと邁進している次第であります。

こんな私の体験談を交えた相談事でよろしければいつでもお話聞かせて頂きますのでよろしくお願いいたします。
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