【3/27(月) 朝の相場情報】ドイツ銀行は大丈夫?6月利下げ予想が急拡大…

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マネー・副業
おはようございます、トレーダーのヒロセです。
朝の相場情報(通称:朝ヒロセ)です。
先週末の米株はナスダック+0.31%、S&P+0.56%、ダウ+0.41%と続伸。
ドルも上昇しましたが、円が強く、130円台で取引終了となりました。

今週は、
30日(木)
米GDP
31日(金)
英GDP
ユーロ消費者物価指数
米2月個人消費支出
となっています。

そこまで大きな指標はないですが、金融不安&月末ということもあり大きく動くことも考えられます。
ご注意ください。
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引用元:Bloomberg

金融不安はドイツに広がっています。
24日のドイツ銀行の株価は一時15%安と、パンデミック初期の2020年3月以来の大幅下落となりました。
発端は劣後債(れつごさい):普通社債に比べ、元本と利息の支払いの順位が低い社債のこと
を早期償還することを発表。これは本来であれば投資家へ信頼強化→株価上昇となるはずですが、現在の金融不安の中で素直に受け取られなかったようです。

これに対し、ドイツのショルツ首相は
「非常に収益性の高い銀行やで」としたうえで、「何も心配あらへんで」と直々に発言。

また、米シティグループのアナリストは
「今回は市場の理不尽な動きを受けた展開やで」
「こういう報道によって預金者がどういう行動を取るかというリスクがあるで」
と”取り付け騒ぎ”への警戒感を示しました。

フローバンクのアナリストは
「市場はまず売り、質問は後。クレディスイスのことがあるから週末の持ち越しをする意欲がなかったんちゃうか」
と指摘。
やはりクレディスイスの件が投資家達に不安を与えているようです。

オートノマス・リサーチのアナリストは
「同行の存続可能性や資産評価に懸念はあらへん。次のクレディ・スイスでないことは非常にはっきりしてるで」
と述べています。
やはり業績などには問題はなさそうですが、こういった報道が過熱してきた場合”預金者の行動”の部分にリスクがありそう。

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引用元:Bloomberg

これらを受けて、米債券市場はFRBによる引き締めが終わることを予想しているようです。
具体的には
5月→利上げ停止
6月→利下げ
という予想になっているようです。

一方で、
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引用元:Bloomberg

米セントルイス連銀のブラード総裁は24日、記者団との電話会見で
「私は従来(政策金利のピークが)5.375%と見込んでいたが、現在の予想は5.625%やで。」
と発言。ここに来て0.25ポイントの上乗せをしてきました。
先日22日のFOMCでは9会合連続となる利上げを発表。パウエル議長は記者会見で、利下げは基本シナリオではないと述べていました。

というわけで、またもや市場とFRBとの誤差がかなり生まれてきました。
利下げ予想の市場VS利上げしたいFRB
現在主導権を握っているのはFRBですが、銀行の取り付け騒ぎというのは想定外に大きくなることが多々あります。
そうなった場合は利上げが困難になるでしょう。
また、今後の指標も重要になってきます。引き続き注視していきたいと思っています。

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