お風呂は気持ち良いですか

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子どもの頃、お風呂に入るのが嫌でした。これには、理由が何点かあります。
まず面倒くさい。次にシャンプーが目に入って痛い。それから虫が嫌。
この点は説明が必要ですね。当時の我が家はコンクリートブロック造平屋建の社宅で、お風呂はコンクリートで囲まれ、排水から虫が入り込んでくることがありました。コンクリートの床にスノコを置いてあったのですが、そのスノコの隙間にも虫がいたりしたのです。ワラジ虫、便所コオロギ、ゲジゲジなどが現れました。ネズミも走りました。そして浴槽の蓋を開けたら蛇がいたこともありました。
引越先の環境も似たようなものでした。シャワーもありませんでした。それでも中学や高校に通うようになると、身だしなみに気を付けるようになるじゃないですか。運動系の部活に所属し汗をかいた生活をしていましたので、仕方なく歯を食いしばって、毎日、お風呂に入っていました。
20歳の頃から暮らした住宅は、足を伸ばすことのできる浴槽と、虫が現れることのない洗い場だったので、今度こそ気持ちよく入浴を楽しめる。そう思っていたのですが、今度は湯垢が気になるようになりました。私にとって、湯垢が気になるくらい綺麗なお風呂は初めての経験だったのです。結局のところ、その頃もシャワーしか使っていませんでした。
その後、いろんなアパートで生活するようになり大抵はユニットバスでした。シャワーだけの生活は、すっかり習慣になっていました。
浴槽に入るようになったのは娘が生まれたときです。娘と一緒に入ったお風呂は楽しい思い出ですが、楽しい時間はそう長くは続かず、小学生のころには娘から拒絶されるようになっていたと思います。寂しいものです。そうして1人で浴槽に入って温まるのが心地良い時間へと変わっていき、今に至っています。
私は、歳をとるにつれて熱めのお風呂を好むようになっていたのだと思います。44度に設定していると話したときに周囲から驚かれました。近所の温浴施設は少しぬるいと感じることがあります。
先日、いつものように起きてからお風呂に入って、ソファーでニュースを見ながら10分程ゆったりしていました。そろそろ行動しようと思った、その時、胸が強く締付けられました。なかなか治まらず締付けが継続したのでソファーに仰向けになりました。それでも変化がなく、うつ伏せになっても苦しく、座っているほうが楽だと気付いて座位になると、今度は猛烈に寒気がして、体中から汗が吹き出し始めました。
この症状は20分程して治まりましたが119番をかける寸前でした。念のため循環器内科の医師に診察いただいたところ、開口一番、熱いお風呂に入らなかったかと問われました。鋭いですねぇ。
医師の指導もあり、それからは浴槽の温度を42度にしています。とてもぬるく感じています。
これからお風呂に入ります。今日は43度にしています。内緒ですよ。

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