今年は紅葉狩りに行こうかな

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紅葉を辞書で紐解くと、葉を落とす前の広葉樹の葉の色が変わることや、その葉のことと示されています。詳しくは、赤く変わるのが紅葉で、黄色に変わるのは黄葉、褐色に代わるのを褐葉と呼ぶこともあるらしく、それらの総称として紅葉が使用されているそうです。
樹木は、針葉樹と広葉樹とに大きく分かれ、針葉樹のほうの割合が少しだけ高いようです。紅葉になるのは広葉樹です。また、森林には人工林と自然林とがあって、人工林の9割が針葉樹であるのに対し、自然林の8割は広葉樹とのことです。北海道では圧倒的に針葉樹が多くみられます。それで、針葉樹に囲まれた中の広葉樹の紅葉が映えるのではないかと思います。
ところで、あなたは紅葉を「もみじ」「こうよう」どちらで呼びますか。これは、どちらでも構わないそうです。でも、紅葉狩りと書くと「もみじがり」となって「こうようがり」とはならないですよね。
私は、紅葉まつりというイベントに関わったことがあります。テレビやラジオで紹介されることもありましたが、紅葉まつりのことを「こうようまつり」と話すアナウンサーが複数いるのです。どうも腑に落ちません。こういう細かなことを気になってしまう年齢になりました。
単独で山の中へ入るのは危険も伴います。紅葉まつりは、紅葉狩りを楽しんでいただけるように開催するイベントです。ですから「もみじまつり」が適当だと思いますし、私たちも、そう読んでいました。
きのこ狩りやタケノコ狩りは、きのこやタケノコを採取することを言いますが、紅葉狩りは紅葉を採取するのではなく、景色を楽しむ行為らしいです。色鮮やかな景色を眺めて記憶にとどめることを、きのこなどの採取に見立てて作られた言葉なのかもしれません。
私は子どもの頃、赤い葉を「もみじ」と呼び、黄色い葉は紅葉とは違うと思っていたので「もみじ」とも「おうよう」とも呼びませんでした。それが身に沁みついていて、今でも「もみじ」は赤い葉であって欲しいと願ってしまいます。
数年前、知人を大雪山系黒岳へ案内し紅葉狩りをしました。そのときは黄葉が多く、紅葉はわずかでした。それなのに知人は「綺麗な紅葉が見られて嬉しかった」と喜んでくれました。そのときの私は、知人に気を使わせてしまったと反省していました。今更、確認はしませんが、もしかすると黄色が多い景色でも、言葉どおり紅葉狩りを楽しんでいただけていたのかもしれません。
北海道の山は、すでに色を変え始めています。
コロナ禍ですが、きっと今年は紅葉まつりが開催され、キノコ汁やサンマなど秋の味覚を堪能できると思います。

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