【塾なし合格ワザ】算数が劇的に伸びた10の勉強法-その7-鬼6,000問編

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算数が伸びない、スランプじゃなくてそもそも伸びない

算数ってどこか閾値を越えないと
伸びしろがあってもイマイチ結果に結びつかず。。。
手元の問題集は、妙に難しいか、解説が不親切か、量が多いだけの
なんだか毎日やってて不安になるものばかりでした。

「算数ってやればやるほど、できるようになるんじゃないの?」
でも、毎日進歩している気がしない。これってなんでなのでしょう。。
スランプなんかじゃないんです。スランプってのは、できる人が
できなくなる迷い期みたいなものです。

ウチはそもそも、できない。算数の問題集の計算部分しかまともにできない。
塾でも習うような、応用的なことが全くと言っていいくらい
解くという入口にも立っていないそんな5年生の夏休み終了ごろ。
そこでこんなにとんでもない問題集に出会ったのです。

この問題集なくして、合格はなかった

「下剋上算数」(産経新聞出版)
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言わずと知れた名著・名問題集。問題のチョイスがいい。1回10問の良問が100回分あります。1回の目標解答時間は10分。これがキツイ。最初は時間を気にせず、2回目は、少し意識して、3回目に10分以内を必須に。4回目にはだいたい9分程度で解けるように。5.6回目はそんなに早くはならなかったけど、正答率はぐんとアップ?

え?何言ってるって?下剋上算数のタイムアタックと正答率の話ですよ。
6回目と聞いて、取り組んでいる方は驚くと思います。

そんなにやっても、偏差値40が55になるだけやん、と言われますが
もっと伸びたと思いますし、偏差値55ラインなら閾値越えはじめているから、
もっと伸びると思う。ウチの実感としてはもっと伸びたと思う。

こんな感じの鬼神問題構成

■計算問題で2題
まともに解いたら時間かかる・柔らか頭とテクニックでシュン殺すべき計算問題。これができるようになれば、本番の計算スピード感とケアレスミス感がなくなる。

■数・比・時間&速度&距離で3題
だいたいここでつまづきますね。学校の算数が得意な子でも目が白黒しがち。でも本当は簡単です。問題の形式に慣れていないだけ。このあたりから問題への「読解力」が求められる。

■文章題、とんちの約数・倍数・池を回る兄弟で3題
そこそこ難しい壁ですが、このあたりから図示していかないと情報が正しく整理できません。以前紹介した、途中式の考え方や図示がとても役に立ちます。

■使ってはいけない方程式で1題
方程式を使えば瞬殺できそうな問題ですが、習ってないので比を駆使して解くような問題。こちらも図示・表組で乗り越えますが、若干難しめの9問目です。

■ラスボス図形で1題
難しくないんですが、微妙にトンチ感が強い。図形は場数ですし、図形ばかり解いててもだめです。様々な種類の問題の中に図形があると緊張感が高まります。その状態で解けないと意味がないからです。最初のうちはこの図形のせいで、タイムアップしがちです。

6週で266問、間違えた

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そんなに間違えて、よく算数なんとかなりましたね、と言われそうですが
入試の結果点数を確認させてもらえるのですが、
算数はギリギリ感はありました。

いいんです、受かってしまえば。
中学入ってから恐ろしいほど勉強すればいいんです、

ということで、今中学三年生ですが死ぬほど数学やってますね。もう高校の2年ぐらいまでいってるんじゃないだろうか。ついてけません。
で、この下剋上はとことん間違えました。

みなさん、ゲームしない方たくさんいると思いますが、
ゲームのジャンルに「死にゲー」ってのがあります。
あまりにも難しすぎて、毎回死んで死んで、攻略法を見つけて前に進むというやつです。

これに似てますね。「勉強」全般そうですね。
何回も同じところ間違えても、攻略法が考えて次に進む一手を考える。
ある意味、プライドなんてずたずたになります。


1冊1,000問を6周取り組んで266問間違った。
つまり、6,000回解いて、それでもね、5,734問は正解。

正答率95.5%ですよ。この4.5%の間違い=266問を見つけるために
この問題集に取り組んでいたといってもいいでしょう。

とことん解きなおす

間違った問題は、正解するまで何度も解きなおしますが、問題には×印を打ち込みます。
次の周回で解けるようになっていたらいいのですが、1周後に再び解く頃にはまた間違うこともあります。身についていないのか、とにかく苦手なのか、わかりませんがまた同じことをします。とことん解きなおすのです。

6周目ぐらいで、ようやくほぼほぼ全問正解を連発できるようになった。
1年以上かかりましたが、6周目が終わったころにはそこそこ数学力がついていたと思います。終わったのは6年生の12月前ごろだったと思います。並行して過去問や模試の解きなおしなどしていると、解けるようになってきているんですね。

過去問や模試も繰り返し解いていますが、初回の過去問でも多少は手ごたえを感じられるくらいで、模試は6年生の7月頃から受け始めましたが、9月以降は絶好調でした。

9月頃はたぶん5周目ぐらいだったと思いますが、それでも十分なくらいの力がついていました。
それをおかわりもう1周し、終えた時はこれはもしかしてもしかするかもと
合格の可能性も感じるようになっていました。

同じ問題集をやりこむということ

さて、6周も同じ問題集をやりこむことはリスキーだろう。新しい問題集をどんどんやって、色んなパターンを身に着けたほうがいいでしょう!と言われることもたまにあります。

結論、ひとそれぞれと言いたいところですが、1回習ったぐらいで、解きなおしたぐらいで本当に間違った問題が解けるようになるのでしょうか?
また、同じ問題はでないんだから、沢山の問題を解いた方が本番対策としてはいいのでは?というお話もいただくことがあります。

この「下剋上算数」の収録問題は1,000問ですが、2周解くと2,000問に相当すると思います。問題って、本人に力がついてくると見え方や印象、難易度が変わると思います。

そういう意味で、自分が成長しているなら、同じ問題を2回解いたらカウントが1ではなく2になるのだと、僕は思うのです。

そういう意味で何周解くかで沢山の問題に向き合うという課題はクリアできていると思います。算数が苦手だったトンビの子が合格できたのは、この鬼6,000問と向き合ったからだと思うのです。

間違い探しの先にあるもの

勉強の根底にある目的は「できなかった問題ができるようになること」です。
これができるようになると、嬉しいですし、喜びにつながると思います。
勉強って成功体験を手軽に体験できる素晴らしいものだと思うのです。

間違えて、解きなおして、また間違えて。この間違いを見つけ出すために
勉強をしているのですが、間違い探しの先にあるのは、こうした「達成感」や「充実感」なのだと思います。

志望校への合格という目標は少し遠くに設定したものです。明日手に入れて満足できるものではないし、合格発表時にしか味わえません。場合によっては、味わうことすらできないかもしれません。

ですが、日々の勉強のなかで、間違い探し→正解する→わかってくる→違う問題も解けるようになる→「達成感」「充実感」を味わう、ってことはさほど遠い未来の話でもありません。

ただし、毎日「正しいやり方」で努力している人だけが味わえるものであるし、もう少し言い方変えると、たいていの人はこうした感覚を味わえるのだけれど合格する人たちは、それを毎日のように味わっているのだと思います。

そこに流れているものは「継続する努力」だと思うのです。

間違い探しの先に、は「達成感」や「充実感」があるのですが、
それを手に入れるには「継続する努力」が大切なのです。

さ、そろそろ10の勉強法いきますか!

【塾なし合格ワザ】算数が劇的に伸びた10の勉強法-その7-鬼6,000問編

【その1】とにかく、下剋上算数・基礎編を購入する

【その2】下剋上算数に関しては、最初のページから進める

【その3】間違えた問題は×をして、解きなおし・週末にも解きなおし

【その4】朝10問・夜10問で1日20問ペースで進める

【その5】途中の板書解説は必要なところを取り入れるぐらいのライトに

【その6】途中式は必ず書く

【その7】3周目から10分という時間を気にする・それ以前は任意

【その8】正解しても解説は読む

【その9】】何周かして周回数と同じだけ間違った問題は、問題ごとノートに書き写し隙間時間にいつも解けるようにする

【その10】親は間違いやすい問題の傾向を探るようにする
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