周りからの扱いが変わる心理学

記事
占い
心理学について興味があるのでたまに勉強しているのですが、日常で使える心理学を取り入れることで私自身とても生きやすくなったように感じます。
本当に些細なものから実践しても効果は得られるので是非多くの人に知ってもらいたいと感じました。
今回は日常で使える心理学の中から割れ窓理論についてお話します。

【割れ窓理論】

建物の窓が壊れているのを放置すると、ここは割れた窓を放置している警戒の無い場所なんだと認識されるようになり犯罪が起きやすい環境を作り出すという理論のことを言います。
日常生活で例えるとゴミが大量に捨てられてる場所はみんな捨ててるから捨てていい場所だと思い込みその場所にゴミを捨てられやすくなるという、人間の心理とその起因で起こる環境の状態の事を指します。
匿名かつ責任の問われない環境に置かれた時に人は自己規制意識が低下すると言われており、周囲の行動に感染しやすくなる事からこういった秩序の乱れの拡大に繋がります。
ほんの少しの要因でもそれを放置しておく事でその環境に対しての意識や扱いが良くないものへ印象付けられてしまうので、軽微な事でも直ぐ修繕していくことで改善されると言われておりました。

【無意識で使ってしまう割れ窓理論】

これは心理的にも知らず知らずのうちにやってしまっている人が多く、例えば周りの人に「自分は過去に都合よく扱われ浮気され捨てられる事が多かった」と吹聴します。
そうするとそれを聞いた人達もこの人の事をそういう扱いをしていい人だと認識し、また同じ扱いを受けやすくなってしまう事になります。
心の中にある割れた窓は室内にある割れた窓と同じで外を歩いている人には家の中の割れた窓は自分から言わない限り見えません。
そう考えると自分の扱いに対する傷ついた部分を話す行為は家の中に割れた窓がある事を外の人に宣伝しているのと同じ事になるのです。
家の中のプライベートな場所を見せられるのは自分の家に来た心許せる人に限られるのと同じように、自分という家のプライベート空間は相手が訪問してこない限り自分からわざわざ言う必要はありません。
この理論を学んだ時に自分の過去の話を他人にする場合は注意が必要だと感じました。

【新しい環境こそ意識する割れ窓理論】

新しい環境などで初めて話す相手に自分の苦労話や虐められた過去などを話してしまうと「この人は抵抗しない人」「この人は何でも受け入れる人」と相手に思わせてしまい、いつの間にか新しい環境でも人間関係の苦労を強いられる結果に繋がります。
人間関係がどこへ行っても変わらないと感じる人の中には自分から割れ窓理論を作ってしまい自分の扱いを固定してしまっている可能性があるのです。
話してしまう人の中には「こういう経験があるから優しくしてほしい」という思いから打ち明ける場合もありますが、関係の薄い相手にとっては同情心を植え付けることは難しく逆に利用される結果に繋がりやすいと感じました。
自分の話を事細かに伝えなくても人とのコミュニケーションは十分出来ます。
割れた窓の部分を見せるには相手が信頼できる人なのかどうかを見極めてからの方が自分を守る事に繋がり、周りからの印象や扱いも最初から雑なものになる事はありません。

【注意点】

割れ窓理論を理解した上で「人に大きく見せれば問題ないのか」と思う人がいるかもしれません。
しかし、見栄を張ったり自分を大きく見せることが良い方向へ繋がるかどうかは個人差があり一概に良い結果に繋がるわけではないのです。
特に初対面の人や関係の薄い相手と話す時に自分の発した言葉に見合った人かどうかは外見や所作で判断するしかないので、自分の発した言葉に見合う説得力のある人間であるかどうかが試されます。
極端な話で言えば浮浪者のような出で立ちの人が「私は金持ちで会社をいくつも経営していて・・・」と言ったところで発言内容と見た目の説得力が乖離していることで聞いている側は逆に違和感を覚えてしまいます。
割れ窓理論とは関係なく見栄っ張りや虚言癖といった印象を与えてしまうので無理に大きく見せる必要はありません。
割れた窓の家を指差し「この家は豪邸だ!」と言いふらしている人を見てもおかしな人だと思うのが一般的な見解です。
そんなおかしなことを言っている人には関わりたくないと思う人が大多数なので、自分に見合っていない自慢話や作り話はかえって人を遠ざける結果に繋がるでしょう。

【実践した割れ窓理論の応用】

私自身は頼まれごとを断りづらく学生時代に同級生のキラキラ女子から都合よく扱われる事が多く振り回されるタイプのオタクです。
虐められてはいませんが弄られるタイプだったので常にそのキャラクターが定着してしまいました。
20代前半の頃もそれを自分で言ってしまっている節があり、断れない性格やオタクであることはわりと早い段階で言っていたので学生時代と変わらぬ扱いを周りからされていたように感じます。
しかし割れ窓理論を知ってからは自分の対応を改めました。
転職した職場ではその性質を見せない為に私は入社した時あまり多くを語らず淡々と仕事をし最小限のコミュニケーションに留めていました。
同期とは一緒に昼食をとり一緒に仕事をしていく中で交流を深め徐々に自分の本質を見せていったので最初の印象がかなり違うと言われました。
本来の私は推し命で推し活仲間とデュフデュフしているオタクでキラキラ女子から弄られるタイプの冴えない人間です。
しかし同期から言われたのは「三葉は最初の頃仕事バリバリのキャリアウーマンかと思ってた」と言われ本来の自分と全く違う印象だった事に驚きました。
私はプライベートを話さず言われた仕事をこなしていただけなのでこう見せようとは意識していませんでしたが、同期から見た印象は私にとって新鮮な結果でした。
同期からしたら外観図書館なのに入ってみたらアニメイトだったというギャップが面白かったようで、その後も仲良くさせていただいてます。
重要な案件の際に同期から推薦されたり、新人の教育に上司から抜擢されたりと仕事での扱い方も今までと変わっていたので効果は十分にあると感じてます。
こう見せようと意識したわけではなく、本来の自分をしまっておいただけで周りからの印象や扱いが大きく変わったので自ら自分の扱いを決めてしまうような発言や印象付けはやめようと思えました。

【スピリチュアルと心理】

言霊とも少し似ていて、自分の事を「こういう人間だから・・・」とネガティブに発言することで自分自身がどんどんネガティブになると同時に周りからもそういう扱いをしていい人と認識され自分の意識と周りの認識でどんどん良くない環境へ自分を置いてしまう事になります。
原因がわからないけれど自分の扱いが良くないと感じたら、もしかすると初期段階で相手に与えた印象から引き起こしている場合があるので、自分のネガティブな面を出すのは信頼の置ける人だけに留めたほうが良いと感じました。
注意点でお伝えしたように大きく見せようとする発言が良くない方向に向かってしまうのは自分自身の努力や改善が伴っていない場合に起きるズレなので、もし自分で変わりたいという意識がある場合は夢や理想は口に出して良いものだと私は思っています。
発言に対する周りの印象はその人の意識と努力で伴ってくるので、言霊と心理学を上手く利用する事で周りからの扱いを変える事ができます。


サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す