「絵画から読み取る事実と解釈」

記事
コラム

ドローネのローマのペストという作品、これは身も凍る絵だ。
赤い一枚布をまとい、中空に浮かぶのが天使だということは、
真っ白な美しい翼からわかる。


無性のはずの天使なのに、青年のたくましい肉体をもち、右手に長剣を握り、左手は躊躇なく扉を指す。
表情には冷酷さがある。


若く、経験の乏しい者に時おり見られる、傲慢と無感情の混淆(こんこう)それが画面をまがまがしく揺する。
これは中野京子著「新・怖い絵」からの引用です。


あなたはこの絵を見てどれくらいの事実を読み取ることができるだろうか。そしてその事実からどの程度の解釈ができるでしょうか。


絵画には文字にすると約1000語もの文字が隠れているといわれています。
でもこの当時の時代背景やペストの脅威を理解していなければ
事実も解釈もできません。


当然間違った事実と解釈がうまれます。事実著者ユヴァル・ノア・ハラリ著の「ホモ・デウス」でも紹介しているが、ペストは14世紀の大流行で、当時のヨーロッパ人口の約4分の1(二千万から三千万)もの命を奪った。


四人に一人がばたばたと死んでいくのだから、死生観が変わるのも当然です。
本は時代を読み解く大切なツールとなります。


事実を知ることで一つの物事からたくさんの情報を得ることができ、そこから豊かなイメージを作り出します。


豊かなイメージを持っているからこそ自身の解釈が生まれます。
その解釈はきっと世界を変えるほどのアイデアが潜んでいるかもしれません。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す