喪失体験を乗り越えて自分の人生を取り戻す

記事
コラム
これから述べる喪失体験とは
「愛する者を失う」という悲しみのことです。

失ってしまった悲しみが辛過ぎて
再び誰かを愛することが怖くなってしまいます。

再び愛する気持ちを持つことが出来ず
彩りのない人生がつまらなくなります。

失ってしまった心を癒やすことで
再び自分らしく素直な人生を取り戻したい。

そう思いながらも先へ進めず二の足を踏んでしまう
実はそのような方が意外と多いと感じています。

人生を生きていて辛いことは何かと考えてみると
愛する人を失ってしまうという喪失体験ほど
辛くて悲しいものはないのではないでしょうか。

そうであっても人間は
愛する者や大切な物を「失う」という
辛い体験をどうしても避けることが出来ません。

人生を重ねれば重ねるほどに
私達は愛する者と出会い別れを繰り返します。

「別離」に直面し悲しみを実感しながら
辛さを乗り越える強さを求められるのです。

どのような「別離」であったとしても
乗り越えるのは簡単なことではありません。


■喪失体験による辛さは、辛さの分だけ愛した歴史がある


人は生活の中で無意識的に
様々なものに気持ちを掛けているものです。

恋人関係、家族関係、友人関係、ペットなど
そして趣味で揃えたお気に入りの物、プレゼントなど
人はそれぞれに気持ちをかける物があります。

人にとって特別な存在になる物が出来ると
それは人であれど物であれど
その人にとって何より特別な存在となります。

人が思いを寄せた存在とはすべからく
その人の心の一ピース同然なのです。

それ故に思いを寄せた者との別れ
死別はもちろんのこと
不仲からの離婚や恋人との別離は
その身を引き裂かれたような気持ちになるでしょう。

愛する者や心を掛けていた物を失ってしまうと
そこに寄せていた自分の愛情の行き場を失うため
自分の心の一ピースを喪失してしまったように感じるのです。

喪失体験とは
長い時間を共に過ごしてきたパートナーの死など
残された人の生活を激変させてしまうようなものから
お気に入りの時計が壊れてしまったといった
人生に大きな影響を及ぼさないような小さいものもあります。

しかしどの場合も
「二度と愛せなくなってしまった」ことが
辛く悲しくやりきれない思いが募るのです。

そう考えてみると人は「愛」無しでは
生きにくい生き物なのだと感じます。


■愛せなくなるのは辛過ぎるから、愛すことを止める


人は喪失体験の苦しみを何度も味わってしまうと
二度と辛く苦しい経験をしたくないという思いから
愛することが純粋に怖くなってしまいます。

結果また失ってしまうくらいならば
愛さない方が辛さを経験しなくてよいという思いから
人にも物にも出来るだけ関心を持たないようにします。

しかしそれで充実した人生を送れるのでしょうか?

社会の中で人と過ごしている時は
大人としてそれなりの関係を維持しようとしますから
その関係の中で笑顔で楽しい気分になっても
しがらみから離れて一人になってしまうと
途端に寂しさでため息をついてりしていませんか?

自分の人生を俯瞰してみると
無機質なモノクロの世界に見えたりしていませんか?

自分の心の中で愛することを封印してしまうと
ただ役割をこなすように生きてしまうので
心から楽しむことが出来ず真面目であればあるほど
そのうちに心が疲れ切ってしまうようです。

また愛することに恐れを抱いてしまうと
誰からから愛されることをひたすら待ってしまいますが
依存状態では上手くいくものも上手くいきません。

自分は誰かに愛されたいし
誰かを愛したいと思ってはいるのですが
心の奥では自分から愛することに臆しているので
そのような自分は愛されるわけがないと思い込みます。

自ら愛することを避ける自分があるために
周りの人間もそうであると投影するために
周りの人が愛情を掛けてくれていても
その気持ちに気が付くことはなく
人の好意を素直に受け取ることが出来ないのです。


■喪失体験を乗り越えて人を愛すことの大切さ


喪失体験とは愛する者を失う悲しみです。

愛することが怖くて愛することを避けてしまうと
愛する者に馳せていた自分の心まで捨ててしまいます。

もう二度と喪失体験をしたくないと扉を閉じてしまうと
自分が持つ誰かを愛する心までも封印してしまうでしょう。

人は誰しも成長の過程で
大小様々な喪失体験を経験することにより
「自ら愛さない」と決めたこと
「自らやらない」と決めたこと
「自ら関心を持たない」と決めたこと
そんなトラウマが少なからずあるものです。

無数の心の傷をいつまでも引きずり持ち続けて
新たな恋愛や出来事に消極的になってしまうことで
人生そのものをモノクロで面白くないものにしているとすれば
折角な一度きりの人生がもったいなくないでしょうか。

失敗や喪失体験を恐れるあまり
視野を狭めてキャパシティーも狭めてしまっては
いつまでもルーチンから変えることは出来ません。

喪失体験の痛みを自ら癒やすことは
自分自身が再度人生を取り戻すことにも繋がります。

誰からも「愛されない」のではありません。

自ら「愛する」事に過剰な恐れを抱いてしまい
怖くなったが故に愛を受け取れないだけなのです。

是非喪失体験に囚われた自分の殻を抜け出して
もう一度人生を取り戻す意欲と勇気を持ってみませんか?

サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す