優秀なスタッフの共通点

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ビジネス・マーケティング
皆さん、優秀なスタッフってどういう印象を持っていますでしょうか?

人によって捉え方は色々とあると思いますが、「(彼もしくは彼女にだったら)安心して任せられる」と上司に思わせられることなのかと思います。


僕も、一緒に働いていて非常に優秀だなって思う人は多いですし、そういうスタッフとはまた別のプロジェクトでも仕事をしていきたいと感じます。

ただ、何か特別な能力が秀でているという訳でもなく、感覚的に優秀だなと感じることが多く、具体的にはどのような行動が優秀だと感じているのか、改めて整理したいと思い、今回はこの「優秀なスタッフ」という概念を僕なりの言葉で言語化してみました。


仕事へ取り組む姿勢や段取り・進め方次第で、上司からの評価が大きく変わる印象はあります。

是非とも体現いただき、活躍できるチャンスを手に入れていただきたいと思います。それでは、はじめていきたいと思います。


優秀なスタッフの定義

まず、どういう時に「優秀なスタッフ」と感じるのか?経験にもとづき、僕なりの定義から解説したいと思います。


仕事を依頼した時

・「なぜその仕事が必要なのか?」の意図・目的を確認した上で進める。 
-単純作業でない意識

・仕事のプライオリティ(いつまでに・どのくらいの水準)を確認できる。 
-クオリティ担保の認識


ディスカッションをする時

・ディスカッションを通して自分の意見を発信できる。 
-オーナーシップのマインド

・ディスカッションを通して認識ギャップを理解して、持ち帰りブラッシュアップできる。 
-すぐに調整できる柔軟性


依頼した内容を説明する時

・綺麗に資料に頼らず、簡単なメモ程度で自分の言葉で説明できる。 
-時間対効果の理解

・今後深めるべきポイントを明確に持ち合わせている。 
-今の限界と今後のチャレンジを把握


そのほか 

・自分で調べた内容に自信を持っている。 
-プロフェッショナル意識

・一方で、自分の意見に固執せず柔軟に思考を転換できる。 
-固定観念からの転換


以上、僕が優秀なスタッフだと感じるシーンを想像して、書き出してみました。

なんとなく優秀さが伝わってくるかと思いますが、もう少し抽象度を上げてポイントを整理してみたいと思います。



優秀なスタッフの4つのポイント

作業でなく仕事をしている
優秀なスタッフは与えられたタスクが、「作業」なのか「仕事」なのかを明確に区別して認識しています。


作業は効率を重視して淡々とこなし、仕事にはリソースを集中して、バリュー発揮を意識していること、つまりは時間の使い方がうまいです。

仕事にあたって、「目的や意図」を十分に理解してから、行動に移すことを心がけています。

なぜこの依頼を受けているのか?行動の前提となる、腹落ち感がないとアクションに移すことに力が入りません。ここがブレると本来発揮できる力が分散するためオススメはできません。


また、作業なのか仕事なのかを理解できると、限られた時間枠の中で、要領良く仕事をこなすやり方も身につけられると思います。

指示されたことを、なんとなく言われた通りにやるのではなく、最善の方法を常に自分の頭で捻り出すことが、思考プロセスに存在していることが特徴だと思います。


仕事(=バリュー)を認識して、それに見合った行動ができているのか、見極めができているかが重要と考えられます。


主体性/ オーナーシップがある
与えられた仕事が受け身ではなく、常に自分で突破して達成しようとするマインドの強さが特徴だと思います。


ある程度、大きな塊で仕事を依頼しても、荒削りでも積極的にチャレンジしてやり切れることがポイントだと感じます。

主体的に自分の頭で考えて、自らの意思で取り組んでいることから、異なる観点やアドバイスをインプットとすぐに方向転換ができることも、軸がしっかりしていることからだと考えられます。


僕の経験上、主体性が芽生えると、自然と仕事に対するコミットメント(責任やオーナーシップ)も醸成できるため、良い循環サイクルが構築できていくと感じます。


能力を過信し過ぎない
次に、客観的に自分の能力を把握できることです。


コンサルティングファームの就職人気と比例して、入社してくる人材は時あたまが良く、自分に自信を持っている人が多いです。しかし、上には上がいる、自身の経験は限定的であると、ポジショニングを自ら理解できていることは重要です。


自身の能力でできることと、できないことの見極めが必要です。


また、周りや上司に助けを求めることは、決してマイナスではありません。

むしろ、できることとできないことの見極めを、客観視できているということはプラスの評価が働きます。

永久に進化し続けいつまでも不完全なコンサルティングサービスで、自分の能力を過信せず、周りをうまく活用しながら成長していけることは非常に重要な能力になります。


成長意欲に貪欲
さいごに、仕事を成長機会と位置付けていることです。


仕事を通して、様々な困難に遭遇し、乗り越えなければならないシーンがあると思います。

誰にでも苦手な部分はあり、それを補いながら逃げずに強化していくこと。また、強みの部分を伸ばしていくチャンスは仕事の中でいくらでも存在しますので、前向きに捉えていく気持ちや素直さが重要と考えます。


加えて、成長速度を高めるためには、セルフレビューを意識して実施できていることは重要です。

もちろん、上司や同僚から客観的な評価を定期的に、早いサイクルでフィードバックもらうことで、自己成長を加速させる上で非常に有意義となります。



スタッフ育成の心掛け

以上、優秀なスタッフの共通点を解説してきました。

一方で、管理者(マネジメント)としてサポートしなければならないこともあると認識しています。


それは、スタッフの能力を引き上げるための環境づくりだと思います。

いくら優秀なスタッフであっても土俵に立てなければ(チャレンジできる機会がなければ)伸びるものも伸びません。成長を阻害することになります。


挑戦して、失敗してでもリカバリーできるようなフォローやバックアップだったり、定期的にパフォーマンス・レビューを実施して良い点・改善点・次への挑戦(コンサル業界ではKPTと言ってます)をアドバイスして、スタッフの士気を高めることを推進しなければ、強い組織・チームを作り上げることは難しいです。


僕もまだまだ未熟で試行錯誤を繰り返しながらのマネジメントスタイルのため、スタッフの皆さんが、プロジェクトのたびに成長が実感できるようなマネジメントを目指していけるよう日々チャレンジです。


それでは、ここまで読んでいただきありがとうございました。
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