風になる(ペットとの別れ)

記事
コラム
私の猫が亡くなり、
5ヶ月が経とうとしています。

そこにあったものがいなくなる…
この喪失感はきっと人間ならみな経験した、またはすることと思います。


人間と動物は、
もともとサイクルが違うので同じ場所には戻りません。
動物は自然に帰って行くのですが、
それはもう本当に尊くて、大きくて、
神さまのような感覚になるのです。


わたしのそばにいた小さな子ではなく、
今度は風になります。
大きな大きな、
風になるのです。


ずいぶんと長い時間をかけて、
お別れをなるべく悲しくないようにゆっくりゆっくり進んでくれたおかげで、
形としていなくなる、
ことはしっかりと受け止めています。

ですが、人間にしかない情と言うものが、
楽しかった日々と、
もういない日々をどうにも比べてしまいます。


形として居なくなっただけで、
これからは見えなくとも、
感じ合う間柄になっていきます。

元々、子猫で拾った時から全盲だった猫ですので、
感じることが大切なことは、存在自体が教えてくれていました。


亡くなった、ことをしっかり受け止めて、
新しいステージに行く。
これが、私の元に猫がやってきてくれた、
最大の学びです。


別れは必ずやってきます。
わたしたちみな、死に向かって生きています。
死ぬ、有りきなのです。


だからこそ、
別れの後にやってくる新しい世界に、
進むことができる。
それはもっともっと、たくさんの幸せが待っている世界です。

別れや、死を、
怖がらないでください。
しっかりと受け止めてください。


お別れは、悲しいものではありません。
その人、そのペットがくれた大切な出来事。
乗り越えたら、もっともっと良い世界が、
待っています。

しかもがんばって乗り越える必要はなく、
ゆっくりゆっくり、
時間が解決してくれるまで、無理しないで、流されて行くだけです。

いつか、ふーっと
風になった大切な存在が、
背中を押してくれます。
花の香りを運んできてくれます。

そうして、永遠に関係していくのです。


皆さまの健康と、穏やかな日々を、
いつも心からお祈りしています。

一緒に、乗り越えて行きましょう。




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