「リワーク占い」組織ができること ②

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こんにちは
はたらく女性の心と身体の調和を応援する
カウンセリングサロン「いなはぁーと」のカウンセラー naomi です

この「リワーク占い」をサービスにしよう!と思ったきっかけは
人事部門へ異動したことがとても大きいです

そこで 考えたことです

続きます


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休職者が出てしまった時 
人事部門にいるからこそできることはないか
「組織として何ができるのだろう」と考えました

例えば
休職中の職員の管理監督は 上司が行います
休職後異動してきて面識がなくても 新しい上司が本人に電話で連絡をして状況を確認します

行うタイミングは 休職期間がそろそろ切れるタイミングでした
体調が改善していない場合は 病院の診断書の再提出を求めます

過度な電話連絡は負担になるので
業務上 必要な場合以外は基本連絡をしません

これは あくまで管理監督です


休職中の職員に対し 組織は 直接ケアすることはかなり難しくなります

どちらかといえば
空いてしまった仕事の穴埋めに翻弄するメンバーをフォローしたり
人事部門に職員の補充を依頼したり
仕事がスムーズにできるよう 職場環境を整えていきます


人事部門として 休職している職員に対しできることは
安心して休めるように 利用できる制度の説明を行なうこと
安全衛生委員会を開催し 復職について話し合うこと
復職した場合の仕事の内容や量などの調整を行うこと

もしかしたら 他にもできることがあるかもしれませんが
その時 私が考えたことは このような感じでした


ですが
実際はどうでしょう


休職者の家庭訪問をしたことがありました
月に1回程度の電話連絡のみで 引っ越したことは聞いていました
休職期間がそろそろ終わるので 延長するのかどうか 確認のため訪問をしました
職員は 病院に通いながら 復職しないこと=退職を希望していました
一緒に行った上司と それは今決断することではない と話しました
まずは 休職を延長し 身体を休めて元気になって
それからでも遅くないと伝えました

震災後の激務により 体調不良を起こしたことも一つの要因と考えられたため
公務災害という制度についても話しました
残業の客観的な資料がないことから かなり難しいが
医師にも相談してみるよう 話しました

「震災で変わってしまった町を見ると 動悸がしてしまう」こと
「テレビで震災のニュースが流れても同じ
 もう 沿岸には行けない」とその職員は話してくれました


なぜ 休職したのか
どのような状態で 周囲はどうだったのか
原因は どこにあるのか


結局 私は そのことを聞けませんでした
思い出して話すことで もう一度体験をさせてしまうことになるのではないか
私たちが来たことがきっかけで 何か起こってしまった時のことを考えると
確信に触れるような 踏み込んだ話が 当時の私にはできませんでした



その後
職員が所属していた 被災者と対面で話をするその部署は
他にも数名 休職者を出してしまったことを
お伝えしなければなりません

当時は 職員も住民も ギリギリの精神状態でした
非常事態だったのです


(続きます)
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