「リワーク占い」はじめました ②

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コラム
こんにちは
はたらく女性の心と身体の調和を応援する
カウンセリングサロン「いなはぁーと」のカウンセラー naomi です

この「リワーク占い」をサービスにしよう!と思ったきっかけについて
続けます


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東の空が白み始めた頃 職員の招集がかかりました
広い会議室に集められた2〜30人の先輩・後輩・同僚の顔を
私は見回すことができませんでした

その場に「いない」ことを知る恐怖からの逃避でした

そこから私たちは 走り続けました
避難所の被災者や尋ね人への対応
町の状況把握と情報発信
送られてくる大量の避難物資の集積と配布
ご遺体の収容

これが 公務員の仕事なんだと
誰も何も言わず
3日間は 不眠不休の対応でした

そこから長期戦になることを職員で話し合い
睡眠と休憩を取れるように
職員専用の休憩室を 避難者の方にお願いして
男性用と女性用の部屋を確保しました

それでも いびきを気にして物置で寝続ける職員や
睡眠が取れない職員も出てきました

職員の中には
ご家族の訃報を受け取ったり
まだ家族の安否がわからない職員もいました

家に帰りたくても それを言い出せる雰囲気ではありませんでした
避難所を探してまわりたい
もしかしたら どこかで探してくれるのを待っているかもしれない

一人一人が 公と私との戦いでした


そんな中 自ら命を絶ってしまった職員が 出てしまいました
本当に悲しい出来事でした



震災直後から指揮をとってくださった自衛隊の方は
週に何日か駐屯地勤務の日があり メンバー交代があります
報告を兼ねて しっかり身体を休めてくるそうです
米軍の方も被災地支援であっても
キャンプ地にはバスケットゴールを設置して
休憩時間には声をあげてバスケットボールを楽しんでいると聞きました


それまで私は 
公務員は 町民に対し24時間365日公務員なのだと聞いていたので
災害対応となれば 24時間それをし続けることだとばかり思っていました

この話は 本当に目から鱗でした

「休むことは罪悪感を持たなくて良い」こと

それも「仕事の一部」なんだと初めて感じました


仕事とは想定外のことが起こったら
組織として対応をしていかなければなりません

今回は「長期戦」という初めて取り組む難題に
自分を犠牲にして 使命感で黙々と働く職員の姿が
周りの職員に対し 見えない圧力をかけていたのかもしれないと感じました


その後 職員は交代に休みを取ることにしました

隣町の家族と ようやく会うことができた職員
覚悟を決め 遺体安置所周りをはじめた職員
家の泥出しを ボランティアに手伝ってもらいながら始めたり
内陸に買い物に出かけ 被災地との雲泥の差に驚いたり 
2週間ぶりに子どもと一緒に寝ることができたり


それぞれの休日を過ごし

そしてまた 仕事に戻ってきました

(続きます)

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