財閥倉庫の職種によって違うこと3選
財閥倉庫の正社員では、総合職、一般職、会社によってはエリア総合職という職種の方が働いています。
総合職と一般職という言葉は皆さんご存知だと存じますが、エリア総合職は聞き慣れない方も多いのではないでしょうか。
先に簡単にご説明しておくと、エリア総合職とは三菱倉庫で2021年入社の方から採用が始まった総合職と一般職の中間のような職種です。
なお、会社によっては、総合職のことを基幹職、一般職のことを事務職・エリア基幹職・地域職と呼びますが、呼び名以外での違いはありません。
そのため、以下では、世間一般で通用する総合職、一般職、エリア総合職と統一させて頂きます。
それぞれの職種は下記の点が異なると言えます。
①業務内容
②待遇
③異動
それでは、1つずつご紹介していきます。
①業務内容の違いは?
財閥倉庫の職種による業務内容の違いは、ズバリ担当範囲です。
総合職の業務は、言葉の通りですが、何でも屋で所属する部署の業務の全てです。
一般職や現場作業員が行っている仕事も理解しておくことが求められます。
倉庫の仕事を例にすると、以下の内容等です。
✓通常一般職が行っている、倉庫の荷物の出し入れの登録処理
✓現場作業員が行っている、倉庫の荷物の出し入れの仕方
なぜならば、以下の理由があるからです。
✓合理的な事務処理や作業が行われるようにすることで、サービスレベルが向上すること
✓万が一、事務処理や作業でトラブルが合った際に、適切な対処法を主体的に考える必要があること
とは言え、総合職が主に行う業務もあります。
どの事業に携わることになっても、お客様と使用する協力会社(例えば、作業会社、運送会社、システム会社)の間に立って、それぞれの意向を汲み取れるように調整することが主な業務です。
顧客と協力会社の考えは、真っ向から対立することも多いため、苦しい思いをされることもあるかと思います。
例えば、作業会社は、Aという商品を出荷すべきところ、Bという商品を出荷してしまい、お客様にご迷惑をお掛けしたとします。
お客様は、そのようなことがないように、対策を講じて欲しいと主張します。
一方で作業会社は、対策を講じることは費用が発生することに繋がるので消極的です。
財閥倉庫の総合職は、作業会社の理解を得られる最大限の対策を考えます。
一般職の業務は、事務的な定型的な内容です。
どの事業に携わることになっても、顧客や使用する業者とは、業務内容が事前に大方の合意が取れています。
倉庫の仕事を例にすると、以下の内容等です。
✓倉庫の荷物の出し入れの登録処理、伝票の発行
✓請求書の作成、協力会社への料金の支払い
仕事の大枠は決められていますが、如何に事務処理を正確に効率良く行うか、周囲の方と建設的な人間関係を構築するかという点では、工夫が必要です。
エリア総合職の業務は、総合職に準じると言われております。
具体的な業務内容についてお知りになりたい方は、下記の記事をご覧下さい。
②待遇の違いは?
財閥倉庫の職種による待遇の違いは、以下の4項目で総合職が優遇されていることです。
①基本給
②ボーナス給
③残業給
④福利厚生
ただ、業務内容の違いで前述致しましたが、業務範囲が広いために、業務負荷は高くなっているために、待遇が良くなっています。
まず、①基本給に関しては、凡そ以下の通りです。
✓総合職:初任給22万円弱
✓エリア総合職:初任給20万円
✓一般職:初任給19万円弱
各職種とも、30代半ばまで、3~5%/年程度ベースアップがあります。
総合職やエリア総合職は、30代半ばで一律に管理職になるため、基本給が一気に10万円近く上昇します。ただ、残業代が発生しなくなるため、残業が多い人だと給料の総額が下がってしまう方もいらっしゃいます。
一般職は、管理職にはならないため、残業代はずっと発生しますが、30代半ばで基本給は頭打ちになります。
次に、②ボーナス給に関しては、全職種において基本給×5~6か月/年となっています。
財閥倉庫では、業績に大きな変動がないことも一因ですが、業績によって大きく増減することはありません。
そのため、実質的に基本給だと捉えている方が多いのが実態です。
次に、③残業給に関しては、職種に関わらず、残業時給×時間数で計算されます。
残業時給は、基本給÷所定労働時間×1.25で計算されます。
新入社員の方であれば、¥220,000÷(20日×7時間)×1.25≒¥1,964となります。
話が少し脱線しますが、注意深く読んで下さった方は「7時間」という箇所に目が留まったのではないでしょうか。
一般に勤務時間は8時間/日と設定されている会社が多いですが、財閥倉庫では7時間/日です。
例えば、9時間働いた場合、1時間分は基本時給(¥220,000÷(20日×7時間)≒¥1,571)、もう1時間分は残業時給(¥1,964)となります。
では、どれくらい残業が発生するのでしょうか。
各社の残業時間の公表値(8時間/日を超えた数値の合計)は、30時間/月程度となっております。
この数値は、総合職と一般職の平均のため、総合職やエリア総合職はそれ以上の残業が、一般職は30時間/月程度発生するものと考えておくと良いでしょう。
最後に、④福利厚生に関しては、職種に関わらず、以下の福利厚生があります。
✓社会保険
→健康・介護・労災保険、厚生年金
✓資産形成
→財形貯蓄、持株会 、退職金
✓住宅関係
→独身寮、社宅(転勤者向け)、住宅手当
✓その他
→保養所、各種休暇制度
各職種で最大の違いは、総合職の独身者が入ることができる寮です。
各社寮費は数千円~数万円/月で設定されており、可処分所得は同等の年収の方と比べても多くなります。
そのため、若手総合職は、同程度の年収の方と比較して可処分所得は多いです。
待遇についてさらに詳しくお知りになりたい方は、下記の記事をご参照下さい。
③人事異動の違いは?
財閥倉庫の職種による人事異動の違いは、会社がより経験を積ませたいと考えているか否かで、以下の3項目において差が生じます。
①勤務地
②頻度
③業務内容
まず、①勤務地に関しては、募集要項に記載のある通りです。
✓総合職:海外含め全拠点
✓エリア総合職:各エリア内の拠点
✓一般職:自宅からの通勤範囲内の拠点
次に、②頻度に関しては、人それぞれで大きく異なります。
あくまでも平均として示すのであれば、以下の通りです。
✓総合職:3~4年ごと
✓一般職:7~8年ごと
恐らくエリア総合職は、総合職と一般職の中間ぐらいの頻度になるのではないかと予想しています。
最後に、③業務内容に関しても、人それぞれで大きく異なります。
そもそも異動の頻度が異なるため、比較が難しいですが、目安として示すのであれば、以下の通りです。
✓総合職:業務間の異動(倉庫⇔不動産、現場⇔営業)もあり
✓一般職:業務間の異動もあるが少ない
恐らくエリア総合職は、総合職と一般職の中間ぐらいの頻度になるのではないかと予想しています。
総合職に関しては、将来の幹部候補として、異動を経て様々な業務を経験し、成長させたいという会社の意図があります。
財閥倉庫の職種に関するよくある3つの疑問に回答します
上記にて、財閥倉庫の職種の違いについてご紹介しました。
以下では、よくあるご質問に対してお答え致します。
①総合職は男性、一般職は女性でなかればだめなの?
②派遣社員と一般職はどう違うの?
③総合職から一般職、一般職から総合職に職種を変えることはできるの?
疑問①総合職は男性、一般職は女性でなければだめなの?
そんなことはありません。
確かに以前は、総合職は男性、一般職は女性であることが通例でした。
しかしながら、男女雇用機会均等法によって、性別による差別は禁止されております。
実際に、総合職の男女比は、2:1程度になっています。
ただ、一般職の男性はまだまだ珍しいのが実態です。
総合職と一般職を合わせた男女比は凡そ半々です。
疑問②派遣社員は一般職とどう違うの?
一般職と比較すると、以下の通りです。
業務内容:やや簡単
待遇:派遣会社の規定次第
人事異動:原則なし
派遣社員は繁閑の差に対応するために起用します。そのため、長期的な育成は考えられておりません。
疑問③途中で職種を変えることはできるの?
結論から申し上げると、以下のいずれもできる会社もあります。
✓総合職→一般職
✓一般職→総合職
ただ、一般職から総合職に職種を変えるためには、勤務年数や実績などの要件を満たす必要があります。
最後に
財閥倉庫の職種の違いについてご紹介致しましたが、いかがでしたでしょうか。
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