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「駅弁」とは、駅や列車の車内などで販売されているお弁当のことで、1885年7月16日に栃木県の宇都宮駅でおにぎりを販売したのが始まりでした。
最近では、少し都会の方へ行くと駅の売店にいろんな種類の駅弁が並んでいます。
駅弁がよく売れているのは、単に「お弁当のクオリティが良いから」というだけではありません。
駅弁を作っているメーカーが徹底的に美味しさを追求して研究しているのはもちろんですが、実は電車内に響き渡る「環境音」も関係しているのです。
イギリスのオックスフォード大学の研究によると、約80デシベル程度の音が聞こえている状態で食事すると、味を感じやすくなるということが明らかになっています。
無音の場所で食べるよりも、少し環境音が聞こえる場所で食べた方が美味しく感じやすくなるとのこと。
また、100デシベル以上の音が聞こえる場所で食事すると、逆に騒がし過ぎる影響で、味を感じにくくなるといわれています。
実際に新幹線の車内で音の大きさを測定してみたところ、停車中で75〜80デシベル、走行中で80〜85デシベルでした。
これは食事を美味しく感じやすくなる環境に適しています。
心理学者が行った実験で、ヘッドフォンで海のさざ波やカモメの鳴き声を聞きながらシーフード料理を食べると、より美味しく感じられたという結果が報告されています。
駅弁が美味しく感じられるのも、それと同様、周りの環境音が味のイメージにも影響しているからなのかもしれませんね。
ちなみに、飛行機の中も約80デシベル程度の音が常に聞こえていますが、飛行機の機内食は駅弁に比べるとあまり美味しく感じられません。
それには理由があります。
機内食が不味い理由として「作り置きしてあるから」というのもありますが、それに加えて「湿度と客室与圧が低い」のも大きな要因の一つです。
味覚や嗅覚が適切に機能するためにはある程度の湿度が必要なのですが、上空を飛行中の機内は湿度が15%を下回り、これは砂漠よりも乾燥した環境になります。
また、気圧の低い環境で食事をすると、塩味と甘味を感じにくくなるということがドイツのフラウンフォーファー研究所の研究で明らかになっています。
機内の環境では、地上と比較して塩味が20〜30%、甘味が15〜20%低下するとのこと。
人間の味覚は「塩味」「甘味」「酸味」「苦味」「うま味」の5つで構成されています。
その中でも「うま味」は機内のような乾燥した環境でも味の感覚が損なわれにくいと言われています。
そのため、最近の機内食ではグルタミン酸やイノシン酸などのうま味成分を豊富に含む食材(トマトやマッシュルームなど)を積極的に取り入れるなどの工夫がされています。
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