薬学部生の6年間(1年生)

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コラム
みなさんこんにちは。
本日は意外と知られていない薬学部6年間(薬剤師になるまで)についてです。
始めに結論から申しますと、薬学部の6年間は意外と大変だということです。
非常に抽象的で申し訳ありませんが、世間一般の皆さんが思っているよりはるかに忙しいということを先に述べておきます。

① 薬剤師とは
医師が作成した処方箋に基づいて、医薬品を調剤、また供給することができる。近年では、コ・メディカルの提唱によって、チーム医療の導入が重要視されており、薬剤師もファーマシューティカルケアの概念から業務を行っている。薬剤師は一般用医薬品、要指導医薬品、医療用医薬品の全てを販売又は調剤できる薬のスペシャリストであり、セルフメディケーションとしての医薬品と処方箋による医薬品の両方を扱えるのは薬剤師のみである。また、薬剤師は医師の出す処方箋に唯一異議を唱えることができる職種である。

こちらはウィキペディアより引用させていただきました。世間的なイメージは薬局で処方箋渡したら薬出してくる人、なんか薬の話してくる人、薬を棚からとって袋詰めしてる人などでしょうか。医療関係者ではない知り合いと話したり、インターネットで検索してみるとこのようなイメージを持たれていることが何となくわかりました。実際に患者さんからは目に見えて何かしてもらっている実感がない仕事なので、このようなイメージなのもうなずけます。

② 資格取得について
現在、薬剤師免許を取得するには、国に認められた薬学部を有する大学に6年間通い、厚生労働省が作成している薬剤師国家試験に合格する必要があります、
薬剤師国家試験の科目は9科目であり、化学、物理、生物、衛生、薬理、薬剤、病態、法規、実務によって構成されています、試験は必須、理論、実践の三部構成であり、科目ごとに点数による足切りがあります、つまり、苦手科目を捨てて諦めることができないということです。合格点は225点以上で、問題数は345問です。
試験は2日間かけて行われ、1日目に必須、一般。2日目に実践の試験が実施されます。
合格率は60-70%で、国家試験浪人をしている人も数多く存在します。そもそもの大学のレベルにもよりますが、現役ストレート合格率は60%を切る大学も少なくありません。(データは厚労省より公表されています。)

③ 薬学部での生活
前置きが長くなりましたが・・・
【1年生】
1年目はいわゆる一般教養を普通の大学同様に学びます。理系科目だけでなく、経済学など文系科目もあり、必要数の単位を取得していきます。大学生活の忙しさとしてはそれほどではなく、サークル活動、アルバイトをする学生も多いです。薬学科目は数科目始まる程度で、それも極めて基礎的なものとなります。1年目で留年する人はほとんどいません。1年生の後期から少しずつ実験(実習)が始まり、基礎的な有機化学、物理化学の実験をします。その合間に教養単位を取得する流れです。ただし、薬学を修めるために必要な教養も存在しており、化学、生物、哲学、倫理学などは避けることはできません。

総じて、1年生は一般的な大学生より少し忙しい程度で、勉強の難易度もそこまで難しくはありません。普通に講義を受けて、テスト前に勉強すれば単位の取得も問題ないでしょう。ただし、アルバイトに明け暮れたり、遊ぶことに熱中しすぎると再試験や再履修という厳しいルートを辿ることになるため、油断はできないといったところです。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
次回は2ー3年生についてです。ではまた。

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