薬学部生の6年間(2~3年生)

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コラム
前回までは薬学部1年生についてでしたが、本記事では2年、3年生をまとめてお伝えしていきます。

【2年生】
2年生の前期では、専門科目も徐々に増え始め、単位取得が必須の科目ばかりとなってくるため、1限から4限までフルで出席なんてこともざらにあります。
期末試験前には、みな必死になって勉強し、再試験、再履修にならないよう勉強に勤しみます。ただ、まだアルバイトをする時間がないわけではないため私もこの時期はアルバイトをしていました。
2年生の後期になると実験が始まります。イメージとしては理科の実験の本格的になったような感じです。例えば有機化学実習では、化合物の合成と検証方法、物理薬剤学では様々な検査機器の原理を理解し、実際に使用して結果をまとめるなど各科目ごとに様々な実験を行いました。実験が始まると、午後はほぼすべて実験で埋まっており、概ね17時頃には終わりますが、うまく結果が出ないグループは19時くらいまで残っていました。実験自体はいろいろできて面白いと感じていましたが、実験の最後に待ってるのは大量のレポートです。実験の原理、方法、結果、考察をまとめて教授に提出し、内容が論理的か、ネット情報ではなくちゃんと根拠のある情報源を活用して考察したかなどが評価されます。再レポートになる人も多く、一回でクリアするのは至難の業といえます。レポートと期末試験に追われる日々を過ごし、2年生は終了します。ちなみに2年生から3年生に上がるタイミングですでに留年する人が出始めます。
私の友人にも、2年生を3回ダブって辞めていった人がいました。

【3年生】
2年生と同じく、実験とレポート、期末試験に追われる日々です。各科目の専門性も増してきており、難易度が上がっていきます。月曜日の朝9時から金曜日の17時くらいまでほぼ大学にいるような生活となるため、アルバイトをする場合は夜遅い時間か休日しか難しくなってくるでしょう。私も、シフトを変え、20時から24時で働いていましたが、自分の力不足もあり、1科目再履修となってしまったことをきっかけにアルバイトは辞めました。高校3年生の冬から続けていたこともあり、貯金も随分とあったため辞めることができましたが、下宿して少ない仕送りで一人暮らしをしている学生には結構過酷な環境ではないかと思います。
私の大学では、1科目再履修となっても、次年度もしくは6年までに再履修できれば留年にはなりませんでした。どうなると留年になるかと言いますと、その年次に取得しなければいけない必要単位数が不足している状態です。これは一般的な大学でも同じことですが、要求される単位の量が多いのが留年率が高くなってしまう原因と考えられます。
3年では2留している元先輩などもゴロゴロいますし、現役で同級生だった人も留年していなくなっていたりで、クラスのメンツが結構変わってきます。意外と留年してきた先輩と実験を通して仲良くなったりもします。

そんなこんなで慌ただしい時間を過ごすのが2年ー3年生でした。
次回は医師、薬剤師、歯科医師共通の仮免許試験(CBT、OSCE)を含めた4年生編をお届けします。ではまた。
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