RAIDってどうよ?

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IT・テクノロジー
※個人の感想です。

いきなりまたこんなタイトルにしてしまったが昔からのRAIDを知っているものとしてはちょっと思う所がありまして・・・。

RAIDとは複数のストレージ(HDDやSSDなど)にデータを分散させたり同じ情報を複数に書き込むことでデータのアクセスを高速化したり信頼性を向上させたりする技術の事を言う(と解釈している)。

最近のNASやPCなどでもRAIDを構築することが出来る。いわゆるソフトウェアRAIDに相当するもので、ストレージ対してOS配下のソフト(ドライバなど)がRAIDの仕組みに相当する動きをしてくれてRAIDを実現させる。
対してハードウェアRAIDはストレージのコントローラーがOSに関係無く(OSが介在することも可能?)RAIDの仕組みを実現させる。
最近のNASやPCについては前者が多いと思われる。

「NASだし信頼性を上げるにはRAIDもアリじゃね?」
って思われるだろうがソフトウェアRAIDとは信頼性が低いのでは?と思う事が多い。まずRAIDの仕組みを構築するソフトの問題。ドライバなどで提供されるがNASでRAIDを構築して壊れたからリビルドしようとしたら出来なかったとかコメントが見られる。これが出来ないのは致命的では無いだろうか?
RAIDしているのにその環境で元に戻せないと。その上そういった状況を打開できるか分からないが別途リビルドするソフトウェアが存在するという。
どうなってるの?
確かに私もRAIDがいいと思った時期もありました。ノートパソコンですらソフトウェアRAIDが出来、およそ持ち運びは御免だと思われる15インチのノートパソコンでSSDのRAIDを構築してみたが速度がそれほど速いわけでも無かった。分散書き込みにしても結局コントローラーが独自にするわけでは無くソフトウェアで分散する動作が介在するわけで通常接続のSSDより時間が掛るのは考えたら分かりそうなものだけど自分の中の「RAID」という幻想が・・・。RAMを2チャンネル以上同時接続したら速いのと同じような事があるのかとは思ったが違っていた。
パソコンでRAIDを構築して分かったのでNASでは敢えてしていない。NASの場合メイン・バックアップと同じ構成で週1でメインからバックアップにデータをコピーすることでとりあえず問題無いからだ。リアルタイムにデータがコピーはされないがそこまでの運用では無いから問題は無い。

ではRAIDは不要なのか?
特殊な分野では今でも本格的に使われているのだろう。特にサーバーといった分野では。ハードウェアRAIDで信頼性の高いコントローラーを使うのであれば高速で信頼性は高いはず。ただそういったのは現在どうなっているのか分からない。昔はSCSIでチャンネル毎にHDDを接続してRAIDを実現させていた。SCSIでバスマスターのコントローラーなのでCPUの負荷は格段に低くそのコントローラーが独自に仕事をしてくれる。そういった技術は今はどこに?
そう思えるくらいIDE・PATA・SATAの接続のRAIDが氾濫している。HDDなどもこちら系統のものしか製造されていないのも事実。

個人的には懲りているので現在は自分のやり方でしのいでいる。
「RAIDは速い」とか幻想を持っていたのは過去の事。データの信頼性も結局幅を利かせたら逆に問題が発生しそうな現状、魅力的な話にはならない。

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