あるものを受け入れるということ

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コラム
私の義母は、買物が好きです。
私や主人が休みになると、買物に行きたくて予定をきちんと聞いてきます。
そして、食品類をたくさん買い込んできます。
そのあとで私と主人で冷蔵庫の整理をします。(^-^;

義母が買ってくるもので、冷蔵庫が常にパンパンなのです。(^-^;
特に冷凍庫。年齢も年齢なので料理を一から作ることはあまりしなくなったので、冷凍食品が冷凍庫をパンパンにしています。
そのせいで、我が家では氷を作ることができません。(^-^;

そして、冷蔵庫の方には、買ってきて一口くらい食べたらそのまま放りっ放しになり、色々な事情で食べられなくなってしまっているものがたくさんあります。だから、私たちで見つけては捨てます。

すると、それをまた補充するように買ってくるのです。(^-^;
そして、一口食べて、残す。⇒腐る。⇒捨てる。⇒買ってくる。
これの繰り返しです。
全てを年齢のせいにするわけではありませんが、仕方ないと最近は捨てることを止めています。また補充されるからです。同じことを繰り返すなら、そのままそっとしておこうと。(^-^;

ずっとそんな風に冷蔵庫の使い方を観察していたら、義母のフォーカスの傾向がわかりました。

『ないものにフォーカスする』のです。
『あるもの』に関しては興味が無いのです。『ないもの』を埋めようとする傾向が強いようです。
だから、冷蔵庫に隙間があると『ない』から埋めようと買物をたくさんしてきます。
買ってしまうと、『ある』ので興味がなくなり、そのまま放置されます。

これは、戦前戦後にものが『ない』という時代に生きた人たちの癖なのだろうかと思ったりもしました。
そして、心の中もそうなのでしょう。『ない』ものを満たそうとする。
まさに英語の『want』語源は『ない』です。

禅語の『知足安分(ちそくあんぶん)』足りていることを知って満足するということができない状況です。

冷蔵庫の中にたくさんあるのに、それには目がいかず、足りないものを求める。買物するという行動をするためには、『足りない』という状況が必要なのでしょう。それを求めてフォーカスを選択しているのでしょう。

そして、心の中もそのような状況なのでしょう。
何か満たされないのでしょう。
時間の余裕ができたら、どこかにお出かけつれていかないとならないわね。(^-^;

そんなことを感じながらお仕事をするこの連休です。
おかあちゃん、ごめんね。もう少しまっててね。(*^_^*)
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