ものづくりに対する生き甲斐

記事
コラム
こんにちは。『徒然なる世界』の管理人リュードです。
今回は私の本業の話も少し絡めた内容になります。

最近、ツイッターでこんな記事が話題になったそうです。

「最近、昇進・昇格を断ったことを理由に懲戒処分ができないかという相談が増えてきました」

とある弁護士さんのツイートなのですが、
これに対して様々な意見が寄せられていました。

私個人としての意見を申し上げると、

「昇進・昇格自体に興味がないので、そもそも議論にさえならない」

という考えです。

約25年間エンジニア職として働き、
加えて約20年間創作活動にいそしんできた日々。

それを振り返って思うこと。

それは

「ああ、私ってものづくりが好きなんだ」
「私はものづくりをしている時が一番楽しい」

ということでした。

数日かけて組み上げたプログラムを、
また数日かけてデバッグする。

時には深夜まで残業することもしばしばでした。
(今はそんなことありませんが)

確かに肉体的にも精神的にも、
かなりの酷使を強いられる仕事です。

ストレスが原因で体調不良になる人も少なくなかったですし、
それで大問題に発展した現場も目撃したことがあります。

それでも、自分が組み上げたプログラムが、
想定通りにキレイに動作した瞬間を見るのは、

とっても気持ちが良かったですし、
その結果をまとめる作業も苦にはなりませんでした。

そういう気持ちよさを味わえる瞬間がどこかにある。

だからこそ、私はこの仕事を続けているのだと思います。

創作活動も似たようなものです。

ストーリーを考えるのは大変ですし、
それを文章に書き起こす作業も楽なものではありません。

本業の仕事を抱えながら、
一方で創作活動のための時間も捻出しなければならない。

結果として睡眠時間を削ってまで、
創作活動にいそしむ日々を今でも続けています。

それでも、私が創作活動に没頭するのは、

書いている時間が楽しいから。
ストーリーが組み上がっていく過程を見るのが楽しいから。

出来上がった本が形になった瞬間を見ると、
妙な高揚感を覚えるから。

なにより、その本を読んでくださった方から

「面白かった」
「次回作も楽しみです」

そういう言葉をいただくと、
この上ないほどに喜びを覚えるから。

そういうこともあって、
私は創作活動を続けているのだろうと思います。

私の父は鳶職でした。
(現在は病気のため廃業しています)

典型的な職人肌の人間で、
マニュアルよりも自分の経験と直感を大事にする。

そして自分の仕事に対して誇りと楽しさを持っている。

そういう人間でした。

そんな父の仕事ぶりを、
私は小さい頃から間近で見続けてきました。

仕事をしている時の父は楽しそうでした。
病気で仕事ができなくなって、
しまいにはほぼ寝たきりになってしまって、

なにもすることがなくなって、
日がな一日テレビで昔の時代劇をずっと観ている。

そんな父の表情は、
どこか寂しそうでした。

鳶職も、広義的にはものづくりの仕事です。
多分、父にはそれが天職だったのでしょう。

そんな父の遺伝子を受け継いで、
父の仕事ぶりをつぶさに観察し続けて、

いつしか自分の中にも、
ものづくりに対する強い関心が生まれていった。

そんな土壌があったからこそ、
私は今もエンジニア職として働き、

同時に創作活動も続けているのだと思います。

そして自分の中で創作活動に対する熱意が消えない限り、

これからも私は創作活動を止めることはないでしょう。

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