9月は不登校の子供たちが苦しんだり・悩んだりすることも多い月。
自分に価値を見出せず、自殺をしてしまう子供たちが増える月ともいわれます
そんな9月、「生きているだけでいい。それだけで価値があるんだ人間は。」と声を大にしていいたいです。
ビートたけし さんが 作られた詩で とても味わい深く 素敵な 詩があります。
「騙されるな」
人は何か一つくらい誇れるものを持っている
何でもいい、それを見つけなさい
勉強が駄目だったら、運動がある
両方駄目だったら、君には優しさがある
夢をもて、目的をもて、やれば出来る
こんな言葉に騙されるな、何も無くていいんだ
人は生まれて、生きて、死ぬ
これだけでたいしたもんだ
心理学者のアドラーは、今ここに「存在すること」そのものに価値があり、存在価値を知るためには、「自己受容」が大切であると伝えています。
また、社会の役に立つために行動するのではなく、自分の行動が社会の役に立っているという自分が主体の思考を持つことが、存在価値を高めることに繋がるとも伝えています。
自分の存在価値を決めるのは、自分であり、人は、そこに存在するだけで、すでに『存在価値』があるのです。そして、みんな、ひとりひとりが大切な存在で、必ず、誰かが誰かの役に立っているのです。
2016年に「津久井やまゆり園」で入所者19人を殺害した犯人は、「役に立つ人間になりたいと思っていた」と語っていたといいます。
犯人は、人は役にたたなければいけないと考え、障害者を役に立たないと自分で勝手に決めつけ、障害者を19人殺傷するような事件を起こしたのかもしれません。また、役に立っている人間だということを証明するために、事件を起こしたのかもしれません。
しかし、本来、役に立つとか立たないとか関係ないのではないでしょうか。生きているだけでいい。それだけで価値があるのだと思いたいです。
もしかしたら、私も、あなたも、明日、病気や事故で、重度の障害者になるかもしれないのです。その時のこと、想像してみればわかるのではないでしょ うか。
遺伝子研究の分野の話題からも、人が生きているだけで、価値があることが想像できます。
人間の「体」は、約60兆の細胞で構成されていて、その細胞ひとつひとつに、約32億個の遺伝子情報があることがわかっています。
そのひとつの細胞に書かれた遺伝情報を書き起こすと、1000ページの大型の百科事典3000冊に相当するといいます。それだけの情報が、60兆の細胞ひとつひとつに存在しているのです。
この世に命を授かった一人ひとり誰にでも、つまり、すべての人に例外なく、平等にです。
9月は不登校の子供たちが苦しんだり・悩んだりすることも多い月。
自分に価値を見出せず、自殺をしてしまう子供たちが増える月。
そんな9月、「生きているだけでいい。それだけで価値があるんだ人間は。」と声を大にしていいたいのです。
「人は生まれて、生きて、死ぬ これだけでたいしたもんだ」
子育てをさている方はもちろん、保育や教育関係者にとって、この言葉、深くしみ込んでくる言葉です。
あなたはどう思いますか。