おはようございます。
昨日は、障害年金のセミナーに参加してきました。これまで障害者施設の支援をしてきましたが、障害者の方の収入についてはあまり考えたことがなかったので、とてもいい勉強になりました。
障害者手帳をもらうよりも、障害年金を受給するほうが簡単だったとは・・・
知らないとは損ですよね。
さて、本日は『田舎における訪問看護ステーションの開業』について考えたいと思います。
ここでいう田舎とは、人口2万人以下の町村として定義させていただきます。
私は以前、病院経営支援コンサルタントとして、北海道中標津町で町立病院や香川県の三豊市の小規模民間病院などを支援していましたが、
やはり、都市部と異なり集患するためのアプローチ方法が大きく違うものです。支援していたと言っても、それぞれ約1年程度ですがね。
それでもいい経験をさせてもらいました。
経営を維持させるのも、人材を採用するのも苦労するのが田舎の医療・介護資源です。
今回は、人口1万人の町で訪問看護ステーションを開設するなら、どのような方法で経営維持、集客を行っていくか、私が普段支援している都市部との違いを考慮しながら、考えます。
まず、第一に都市部と大きく違うのは人口が少ないという事実と、その中でも高齢化率が高いということです。
人口が少なく、高齢化率が高いということは、その町村で暮らす人たちの「リテラシー」に少し課題がありそうです。
例えば、都市部であってもまだまだ地域包括支援センターが何をするところなのか?中々周知されていない事実があります。
そんな中、訪問看護ステーションなんて、さらに分かりません。聞いたこともないそうです。
何?看護師が家に来るの?いやいや、看護師という考えではなくむしろまだ”看護婦”の時代でしょうね。
そんな状況の中で訪問看護ステーションを開設するとなれば、中々骨が折れます。
都市部においては、分からない医療・介護サービスがあってもそれを説明してくれる近隣住人、行政、家族、友人などがいるため、なんとかサービスにつながることができます。
しかし、田舎にいたってはサービス理解から始めなければならないため、さらに苦労することでしょう。
ただ、田舎という地域であって、一軒一軒の家の距離が遠く、様々な経営デメリットを考慮するとわざわざ開設しよう!という人もいない為、ライバルは自ずと少なくなります。
人口が多くても、ステーションあたりの対象者が少なければ、都市部と言えどメリットはなくなってしまいます。パイの奪い合いになってしまいますから。
それを考えると、資源がない田舎において、対象となる高齢者が100人程度いれば、十分経営が成り立つことが考えられます。
田舎でも都市部でも共通して、訪問看護ステーションが成り立つ条件は”本気でやるかどうか”です。
どんな事業でもそうですが、片手間でできるような仕事は残念ながらありません。
事業への本気度は、田舎においても特に重要です。
私の個人的感覚ですが、田舎のほうが人間味があり、想いとか共感とか、そういった目に見えないフィーリングを大事にしている気がします。
誰も知らない内容を、知らないところで、初めて行うことは手間と時間がかかるとは思いますが、時間をかけて実らせた木は必ず大きな果実を生んでくれます。
田舎には医療・介護資源が必要です!
これから開業される方は、ぜひ頑張ってください!
それでは。