💎老人の困ったと思える行動は、「老化による体の変化」が原因なのです。
それでは、老化による体の変化とは、
朝起きようと思ったら、早く起きてしまい、まだ、4時で外は真っ暗。
しばらく待ってパンを焼きます。
まだ焼けないのかな?と思っていると、とっくに焼けていたようです。
「チン」と音が鳴るはずですが、聞こえなかったから気づきません。
パンをトースターから取り出してみると、火傷(やけど)をしてしまいました。でも、見るまでは全然気づきませんでした。
パンからは、特にニオイは感じません!
バターの賞味期限を確認しようとしますが、字が小さくてよく見えないから
まあいいだろうとバターを塗ります。
そして、かぶりつくも、ほとんど味がせず、ただ口に流し込んでいるような感覚です。
(五感)、いわゆる「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」はすべて、
年齢を重ねるごとに衰えます。しかし、均一には衰えないのです。
(視覚):まずは、老眼になります。40代中盤から始まります。
50代になると本がかなり読みにくくなり、60代のなるとさすがに
老眼鏡を使わないと辛くなります。
また、白内障が50代から半数以上の人に発症をして、
80代を超えると99%が白内障になります。
白内障になると、暗い所と明るい所が見にくくなります。
暗い中トイレに向かって歩いていたら階段を踏み外して転んで
しまったり、夜間運転していたら対向車のライトがまぶしくて
事故を起こしてしまったりする可能性が高くなります。
(聴覚):難聴は50代後半から始まり、60代後半で急速に進みだし、
80代以上では、7~8割を占めるのです。
まずは、高い音が聞き取りにくくなり、電子音などを聞き逃します
体温を測っていたのに「ピピ」っとなる音が聞こえず
いつまでも脇に体温計を挟んだままになるのです。
次第に、複数の音声の聞き分けができなくなってきます。
多くの出演者が同時にしゃべるテレビ番組を見るのが億劫に
なります。複数人で集まっての会話を聞き逃して、
大切な約束をすっぽかすことが出てきます。
後ろから迫ってくる車の音にも気づかなくてひかれそうになるので
す。
(臭覚):50~60代までは、年齢とともに機能が高くなりなりますが
それ以降はやがて低下します。
自分ではなかなか気づきにくいのですが、
70代からの機能低下が著しいです。
臭覚と味覚は関連しているので、味も感じにくくなります。
普段の生活では自分の体臭・口臭に気づかずに相手を
不快にさせます。
香水をつけすぎて嫌な顔をされることもあります。
(味覚):60代から衰えてきます。
味覚障害により味付けが次第に濃くなります。
せっかく作ってもらった料理も我慢すれば食べられますが
ついつい醬油やソースをかけたくなるのです。
結果的に、塩分をとり過ぎてしまいます。
味がわかりにくくなることで食べる楽しみが減るため、
食欲もなくなるのです。
いくら高級なもの、いいものを食べても、
むかし食べたものの方がおいしかったという事に
なってしまうのです。
(触覚):温痛覚とも言います。
50代から衰え始め、70代から顕著になります。
手に持っているものの感覚が弱まるため、
物を落としやすくなります。
温度感覚も鈍るので、火傷をしやすくなります。
若い人と同じ空間にいても空調の設定が違うため
嫌な顔をされます。
💎機能&各臓器等の変化!
(筋力・関節):腰や膝の痛み、関節の変形は、40代から始まります。
80代になると、膝は半数以上の人が、腰は70%以上が
関節の変形を認めるようになるのです。
筋力低下も40代から始まり、50~60代で顕著になります。
上半身は、さほどでもないので、鏡を見ても衰えには
気づかないのです。
けれども、歩くのが億劫になり、
次第に歩く速度もおそくなるのです。
何もない平地でつまずきやすくもなるのです。
(記憶力・知能):記憶力は、50代から徐々に衰えていき
60代から70代で顕著になります。
ただ、記憶する種類や記憶の仕方によって
衰える部分と衰えない部分があります。
知能は、種類と使い方にもよりますが、
80代を超えても維持できるものと
60代から衰えるものがあります。
(腎臓・膀胱・前立腺):
40代から機能低下が始まります。
60代くらいから衰えを感じ、
おしっこが近くなります。
(心臓・血管):60代から衰え始めます。
心筋梗塞・脳梗塞の原因となり、
長時間の移動や運動が苦しくなってきます。
(肺):45歳ぐらいから徐々に衰え始めます。
山登りで辛くなったり、
長時間の移動・運動が苦しくなったりします。
・性格が変わったのではなく、声を出すことがしんどくなって無口になるのです。
・口呼吸が、多い程、口は臭くなるのです。
・歯周病や虫歯が、口を臭くして、歯を支える骨を溶かすのです。
・歯ブラシを、月に1本変えることが、食事を一層おいしくするのです。
・薬を飲み続けることで、味覚は落ちてしまうものなのです。
・低い声で、ゆっくりと正面から話をすると伝わります。
・難聴が認知症を加速させるのです。
・難聴を改善する簡単トレーニング!
ラジオ・CDの音量を小さくして言って
小さい音でも聞こえるようにするトレーニングです。
1日5分程度を毎日続ける事です!
・耳が悪くなると、声が自然と大きくなります。
・最近起こったことは、これも不思議な事に嫌な事の方が思い出され
やすくなっているのです。
結果として、「今は悪い」「昔はいい」と記憶が書き換えられるので
老人が過去を美化して、今を否定する話をしたがる結果となっているのです。
💎老人の困ったと感じる行動、「三大定番」とは⁈
1.都合の悪いことは聞こえないフリをする。
2.突然「うるさい!」と怒鳴って、老人たちは大声で話をする。
3.同じ話を何度もして、過去を美化して話すことが多い。
「困った行動三大定番以外!」
A . いじわる感覚として
①私なんていつもじゃまでしょ!という。
②せっかく作った料理に醤油やソースをドボドボかける。
③無口で無愛想。
こちらが真剣に話を聞こうとするとかえって口をとざしてしまう。
④「あれ」「これ」「それ」が多くなって
本人は説明しているつもりでも、聞いている方はどんどんわからなくなる。
B.周りが大迷惑することでは、
①赤信号で堂々と渡る。
②口がそこそこ臭い。
③約束したのに、「そんなこと言ったっけ!」という。
C.見ていて怖い、心配、なこととして、
①家の中で「え、そこで!」と思うような場所でよく転ぶ。
②お金がないという割に、無駄遣いが激しい。
③悪い病気では!と思うくらい食べない。
④命の危険を感じるほど、むせる!
大きなリアクションで痰(たん)をはいてばかりいる。
⑤夜じゃないの?といいたくなるほどの早起きになる。
⑥そんなに出るの?と思うほど、トイレが異常に近い。
⑦老人は、実は、アダルトサイトをよく見ている。
⑧選ぶ楽しさより、長年使ったものへの安心感を好む。
⑨喉を詰まらせたら、とにかく背中を叩く。
⑩老人は、1時間以上じっとさせてはいけません。
⑪野菜中心の小食は、健康志向のむしろ真逆。
⑫肺に空気以外のものが入りやすくなる。