ヤングケアラーとは?

記事
学び
 最近問題視されている「ヤングケアラー」ですが、多くは'核家族化'やミックスルーツ(外国人親)の普及メンヘラ(精神系病気)の長期化など多岐にわたります。

 残念ながら、法整備されておりませんので「法律上の定義」はありません。
 しかし、一般的には「日常茶飯事として家族の世話や家事を行う未成年者の子どもたち」のことを指すそうです。

 繰り返しですが、「子どもは自力でお金を稼ぐことができません」。また、高齢者も歳を取るごとにできることが限られてきます。
 さらに、こうした社会性に必要な仕事を「エッセンシャルワーク」と定めていますが、子育てや介護、そして家事全般は「その仕事(行い)に見合うだけの評価(対価)が得られていない」という現実が大きいです。

家事全般
 ヤングケアラーの多くがこちらに従事せざるを得ない状況にさらされています。

介護
 高齢者はもちろん、障がいのある親やきょうだいの世話や見守りで四六時中家を空けるのが難しい状況です。
 特に最近は、がんや難病、メンヘラ(精神系病気)の治療の長期化に伴いより在宅介護の必要性が高まっています。
 また、感染症の不安から病院側も長期入院を断りざるを得ない状況から在宅介護の必要性が高まっています。

育児
 最近は歳の差きょうだいも当たり前となりましたが、それでも親の共働きなどで家を空けることが多い家族にとってヤングケアラーは貴重な存在となってしまいました。
 親が在宅ワーク(内職)へ働き方を切り替えたりすればいいはずですが、なかなか普及しずらいのが現実です。
 やはりこれらも含め、抜本的な法整備しか解決がございません。

通訳や仲介
 日本語が第一言語でない外国人親にとって、日本語が多少使えるミックスルーツの子や在日外国人の子どももヤングケアラーとして従事せざるを得ません。
 ただし学校教育も満足に受けるのが難しい分、その上'日本語独自の言い回し'があふれている以上通訳や仲介は並大抵のことではありません。
 また親たちが学べる日本語教室も都市部に多く、田舎にはあまり存在していません。
 最近では、公民館などのボランティア活動として「市民向け日本語講座」を設けている団体もありますが、それでも'担い手不足'は避けられません。

 このほかにもございます。

 特に最近は、ヤングケアラーの'低年齢化'も叫ばれおります。
 さらに、国際的な問題として取り上げられていますが、元祖福祉国家のイギリスや北欧諸国ではお国が主導で対策を立てているところもございます。

 しかし、日本では十分とは言えません。

 本来は'学業'が中心であるはずの未成年者が日常的に家事や介護などに追われてしまい、人生に悪影響を及ぼしています。

 遅刻や欠席、宿題忘れが当たり前となっているのみならず、お友達と過ごす時間まで奪われてしまいます。そうなると、コミュニケーション能力が不十分になってしまいます。

 また進路を含め、家族へのケア負担が人生に多大な影響を及ぼすことも多いです。特に、正社員などのフルタイム労働などが難しくなり非正規雇用などを転々とした生活を余儀なくされることもあります。

 現在は、クローズ支援の代表格である「子ども食堂」などが支援を担うこともありますが、過去にお話しした通り限界もあります。

 やはり、お国が主導となり法整備を進めたオープン支援への格上げしかありません。

 しかし残念ながら、福祉と言ったオープン支援は当の本人たちがきつい立場となったときに制度(お国など)の側から手を差し伸べてくれるものではありません

 どのように困り果てて、苦しんだとしてもそのことを制度(法律上)に認められないとなんの保障も与えらないままになります。

 障害者年金や生活保護、福祉サービスなどの制度やオープン支援は「弱者性」が制度(法律上)に認められないと何もできない仕組みだからです。
 またそのための書類や窓口への往来もその人の心身や時間、お金を'潰して'成り立っているため不満の温床になっています。

 また各地によって財源などの資源にも限りがあります。
 つまり、「線引き」という形をとりざるを得なくなります。

 だからこそ、欧米のような「お国が主導」でないとヤングケアラーなど山積した問題の解決にはなりません。
 その一つとして、法整備とベーシックインカム(無条件無差別現金給付)はセットで行った方がいいのです。

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