管理栄養士の”職”を考える

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コラム
前回の記事で、「管理栄養士は素晴らしい職業だと思う」という個人的な意見を述べさせていただきました。
今回の記事ではそこを深掘りしていこうと思います。
管理栄養士を目指している方、または目指している方が家族や友人など身近にいる方に、ぜひ参考にしていただきたいです。


①幅が広い

何よりも職域が大変多岐にわたります!
私がしていた「病院栄養士」こそ、臨床栄養にしっかり関わる職種ですが、それ以外にも、
・保健所(公務員)
・特別老人福祉施設
・保育園
・学校(栄養教諭)
・社員食堂(給食会社)
・企業(商品開発や営業など)
・研究
・特定健康診断(栄養相談)
・クリニック
・ジムやスポーツチーム
・執筆や出版
・メディアへの露出
などなど... 他にもまだまだあると思いますが、とにかく活躍できる場が広いのが特徴だと思います。
管理栄養士の資格は国家資格です。
  ■管理栄養士養成校を卒業し栄養士資格を取得した人
  ■栄養士養成校を卒業、栄養士資格を取得し1-3年以上の実務経験を終え
   た人(養成校の期間で必要実務経験年数も異なるようです)
のみ受験資格が与えられるので、気軽にとれる資格ではありませんが、「具体的には決まってないけれど、食に関わる仕事がしたい!」という方は、持っておくと強みになると思います。


②手に職を持てる

繰り返しになりますが、管理栄養士は国家資格です。
以前は国家資格を持っていることのありがたみを十分に感じられませんでした。(今考えると、大変贅沢な悩みでした)
しかし、周りの人から話を聞いたり、自分のキャリアを考えていく中で、「私にはこれができます」と明確に言える何かがあり、かつ国家資格を有していることでそれを証明できるのは本当に強みになるんだなぁ、と思うようになりました。

私が急にパリへファッションビジネスの勉強に行く決断ができたのも、実はここに繋がっています。

たとえビジネスの勉強が思うように行かなくなったとしても、私には管理栄養士として大学病院で働いた貴重な経験があります。分かりやすく言うと、「食いっぱぐれがない」のですね。
万が一ファッションビジネスの知識をうまく活用できなかったとしても、管理栄養士の資格を有していることは、大きなセーフティーネットの役割を果たしてくれているわけです。だから恐れずに挑戦できる。

ゼネラリストとスペシャリスト
どちらが良いかまたは優れているかという点に正解はないような気がしますが、スペシャリストでありながら幅広い知識を持っている人はこれからの時代においてとても重要な存在になるのではないでしょうか。
少なくとも私はそのようになろう!と思っています。


③女性が活躍できる

私のいた職場は、調理師(2名)も合わせて約15名ほどの部署でしたが、ほとんどが女性で構成されていました。
もちろん男性の管理栄養士の方で活躍されている方もたくさんいらっしゃいます。
新卒から大学病院へ就職して、辞めて現在に至るためなかなか一般企業との比較が経験上できませんが、女性が舵を切ってバリバリと仕事できる環境は多いように思います。
管理栄養士で女性が多いのは、管理栄養士養成校に女子校が多いからだそうです。ちなみに私も女子校でした。(しかも小学校から大学まで)
職場にもよると思いますが、私の職場では、育児休暇や時短勤務など、ライフスタイルに合わせた働き方を先輩方はされていました。



管理栄養士は、4年制の養成校出身者であればかなり合格率が高いような資格になります。勉強も、しっかりしていればどうにかなる。(私の学年の合格率は100%でした)

だからと言うわけではありませんが、「管理栄養士」という職種は結構耳にしたり、目にしたりする機会が多いかと思います。
それほど管理栄養士として活躍されている方が多いのですね。

そんな中でmajorityに埋め込まれずいかにして自分ならではの価値提供ができるか。これが今後、管理栄養士としてのキャリアを築く上で重要なポイントになってくると思います。

「管理栄養士」×「何か」
語学でもいいと思います。
全く違う分野でも、「衣食住」など生活の根本につながってくればどこかで栄養との接点が生まれてくるはず。

その「何か」を探しつつ、いかにして最大限に自分が人を喜ばせることができるのか。
日々研究中です。

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