SNSがあるせいで心が休まらない。

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これからの時代は、仕事とプライベートをきっちりと分けるということも大事になります。仕事を忘れてリラックスできる時間と空間を、意識的に確保することです。

一番よくないのは、会社の仕事を持ち帰り、自宅で仕事をすることです。
自宅に会社の書類やらなんやらがあれば、それを目にしているだけで、無意識に仕事モードが続くことになります。24時間、常に仕事と向き合うことでストレスがかかりっぱなしになります。

「働き方改革」で持ち帰り仕事が増える可能性がありますが、メンタルヘルスの観点から、持ち帰りは極力避けるべきでしょう。

その意味で問題になると考えるのが、スマホやタブレットなどの通信ツールです。いま、職場でもSNSを使って部署内でやり取りをすることが当たり前のようになっています。便利ではありますが、それが足かせのようについて回ることが問題だと思います。

家に帰っても、土日休んでいても、すぐに会社の人たちと繋がってしまう。常に仕事がまとわりついている状態というのは、決してメンタルヘルス的に良い環境ではありません。

仕事だけでなく、いろんな人からLINEやフェイスブックで情報が送られてきます。対応しだすとキリがありません。
それらSNSを使わないとなるとどういったやり方が考えられるでしょうか。
それはどのようなやり取りにおいてもメールを使うということです。

LINEは、既読スルーの機能が厄介です。パソコンメールなら、返事をすぐに出さなくても角は立ちません。SNSなどの通信ツールは便利なようでいて、ストレスの元になっていると考えます。

返事をしないといけないというプレッシャーや、返事が返ってこないことへの苛立ち。ちょっとした言葉の使い方で誤解を招き、思わぬトラブルに発展することもあります。

便利なものが、実は一番私たちを縛り、不自由にしている。
そういう皮肉なことが起きているのです。

また、SNSで多くの人とつながり、孤独感を無くすことが出来ると思ったら、いろんな人たちのリア充報告で自分だけが置いてきぼりを食ったように感じてしまう。
付き合っている相手が知らない異性といるところ発見して不安になってしまう。自分の投稿の反応が気になり「いいね」が少ないと落ち込んでしまう。

SNSの情報でむしろ、孤独と不安が高まり、さらにそれを解消しようとしてSNSに依存してしまう。そんな負のスパイラルに落ち込んでしまうのです。

現代社会は依存症と背中合わせ

前述で、SNSへの依存について話をしましたが、心が折れそうな今の社会、ついいろんなものに依存してしまいがちです。不安を忘れるために、目先の快楽や欲望に走ってしまう。
気が付くとSNSだけでなく、何らかの依存症に陥ってしまうことが多いのです。
高ストレス、疲労感の強い社会だからこそその辛さや苦しさを一瞬忘れさせてくれるものにハマってしまいます。

薬物やアルコールだけでなく、SNSにしてもゲームにして、あるいやギャンブルや投資にしても、現代社会には依存しやすいものがたくさんあります。

不安ビジネス、脅迫ビジネスとも呼ばれますが、過激なキャッチやコピーがマスメディアに乗り、世の中全体が不安にかきたてられ、依存体質に変えられていく。

不安を恐れ、ストレスと解消することは、メンタルを一定に保つうえで大事なことです。ただし、それがないと、今度は不安になり、禁断症状に陥ってしまう。それでは本末転倒です。

依存症は完治させることが難しい病気です。依存のメカニズムに、脳内のドーパミンという快楽物質が関わっているからです。
ドーパミンは非常に強力な物質で、脳内麻薬と呼ばれるように、強烈な快楽物質でもあります。

このドーパミンは覚せい剤などの薬物にっても引き起こされますが、特定のプロセスを経ることで分泌されます。脳の報酬系と呼ばれる回路があり、ある一定の行動や成果を経るとドーパミンが分泌され、それを繰り返すことで回路が強化されます。

この報酬系が刺激されると、再びその快楽を得ようと同じ行動に出るようになります。これがまさに依存症ですが、この構造はゲームでも投資でも、また薬物でも同じです。

不安とストレスの多い現代社会は、常に依存症と背中合わせです。
依存症になてしまうと、お金と時間をつぎ込み、不健康な生活に陥ります。最終的には家族や周囲の人間関係の破綻、経済的、健康的、精神的な破綻を招いてしまいます。

ゲームでもSNSでもあるいやギャンブルやアルコールでも、なにかしらに依存していると感じたら、地域の保健所か精神保健福祉センターに相談することをお勧めします。
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