睡眠の質が下がるとメンタルも落ちこむ

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メンタルヘルスにおいて何が一番重要か?
それは良質な睡眠をとることだと言ったら、あまりにも簡単な答えだと思われるでしょうか?
しかし、睡眠こそあらゆる病の薬となり、疲れ切った心身にエネルギーを再び取り戻す最大の方法だと考えています。

逆にどんなストレスや疲労を感じても、夜ぐっすり眠れているうちは大丈夫。眠っているうちに疲労はかなり回復し、次への活力が充填されているはずです。

寝つきが悪くなり、眠りも浅くなったら危険な兆候です。疲れもストレスも取れず、それがまた心身に作用して眠れなくなってしまう。すぐに専門家に診てもらい、場合によっては睡眠導入剤などの薬を処方してもらいましょう。

大多数の皆さんは最低6時間、できれば7時間から8時間は睡眠を取る必要があると思います。
総務省の調査によれば、男性の平均睡眠時間は7・45時間、女性の平均睡眠時間は7・35時間となっています。ただし、睡眠時間はここ20年で男女ともに漸減しており、睡眠時間が次第に削られているのです。

国際比較では、OECD加盟国29か国の比較(2014年)で、日本は下から2番目。世界的に見て日本人は睡眠が少ないということがわかります。

睡眠時間が短いと自律神経を損ない、体のバランスが崩れるために心身に大きな影響ができます。
特に都会の現代生活では、夜遅くまで営業している店が多く、スマホやタブレットなどで、1日中誰かと通信出来たり、1人でゲームが出来たりします。
知らず知らずのうちに睡眠時間が削られ、寝不足になり身体のリズムが狂ってきます。睡眠不足だと明らかに集中力が落ち、仕事の効率が落ちます。それがまたストレスとなって心身に負担をかけ、夜寝れなくなるという悪いスパイラルに陥ってしまいます。

良い睡眠を取るために、寝る前のSNSやゲームはやめましょう。
興奮して交感神経が優位になり、寝つきが悪くなります。

スマホやパソコンの画面から出ている光に含まれているブルーライトが、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を抑えるという研究もあります。寝室にスマホを持ち込まない方がいいでしょう。

良くないのが寝酒です。アルコールはある程度摂取すると眠気を誘発しますが、睡眠の途中で覚醒作用が働き、睡眠が浅くなります。睡眠の質が落ちて逆効果となります。それどころか寝酒が癖になり、そこからアルコール依存症になってしまうという危険もあります。

睡眠の質を著しく妨げるのが、睡眠時無呼吸症候群です。
いびきをかき、睡眠の途中で息が長時間止まる病気です。
自分ではなかなか気づかない病気で、一緒に生活しているパートナーに指摘されてはじめてわかるという人が多い病気です。

本人はしっかり睡眠を取っているつもりでも、この症状によって睡眠が十分にとれていない場合があります。
・昼間仕事をしているとしばしば強い眠気襲われる。
・体がだるく、集中力が続かなくなったという人は、この病気を疑ってください。専門の病院で診察してもらうことをおすすめします。

睡眠が短いと、ありとあらゆる悪影響が心身に出てきます。
睡眠が足りないことで代謝が悪くなり、免疫機能が低下します。肥満や成人病の元にもなる。
睡眠時間が6時間以下の人は7~8時間の人と比べて死亡率が2倍以上になるという調査結果もあります。なによりもまず、質の良い睡眠を取ることから始めましょう。

睡眠にも関係してきますが規則正しい生活が大事になります。
就寝時間と起床時間を決めて、毎日その時間に合わせて生活しましょう。
出来れば夜はその日のうちに就寝し、朝はできるだけ早く起きるようにする。
朝の光を浴びることで、自律神経が副交感神経から交感神経優位へとスムーズに移行し、1日の調子が良くなる。

同時に、睡眠ホルモンと言われているメラトニンの分泌を高めるので、いい睡眠が可能になるそうです。

朝のスタートが早ければ、始業と同時にフルスロットルで仕事をすることが出来ます。ですから、作業効率は高いでしょう。満員電車に揺られ、始業ギリギリに会社に着いても、眠気と通勤疲れが取れるまでしばらく時間がかかる。
作業効率も上がらず、結局持ち帰り仕事になってまた夜の寝つきが悪くなる。

これからは単位時間当たりの仕事の成果、すなわち生産性が厳しく問われる時代になります。その意味でも朝方にして、少しでも早く始動していた方が有利です。

規則正しい生活の妨げになるのが、夜の飲み会などの付き合いでしょう。
いつも同じメンバーで、飲んで話すことと言ったら会社のグチばかりという付き合いなら、すっぱりと縁を切ったほうが良いです。
ジムに通い始めたからとか、奥さんがうるさいとか、理由は何とでもつけることが出来るはずです。

飲み会はお金と時間の浪費だけでなく、規則正しい生活も狂わされてしまうことになりかねません。週に1回とか、月に数回、回数を限って飲む。不規則にだらだら飲むのは慎むべきでしょう。

会社でも忘年会や新年会、歓送迎会などの行事での飲み会であれば、1次会は付き合い、2次会は遠慮する。ただし、2次会も3回に1回ぐらいの割合で付き合う。そうすれば「付き合いの悪いやつ」という烙印は押されないで済むでしょう。
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