育児休業給付金の具体的な金額と計算例

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育児休業取得を考える上で、一番気になるのがやっぱりお金ですよね。給料がなくて生活できるのだろうか、何か補助は出るんだろうか、心配になりますよね。「男性の育児休業取得の概要とポイント」でもご説明しましたが、育児休業期間中は育児休業給付金が支給されます。ここでは、その計算方法やいくらもらえるのかを具体的に説明します。是非、ご自身のケースを当てはめて、計算してみてください。
(ここでは、ほとんどの人が当てはまるケースである、育児休業中に会社から賃金をもらっていない場合を想定して説明します。会社から休業中にも賃金をもらう場合には「男性の育児休業取得の概要とポイント」も参照ください。)
育児休業給付金の具体的な計算式は以下です。
(開始から半年)
休業開始時賃金日額×支給日数×67%  
       (賃金月額)
(半年~)
休業開始時賃金日額×支給日数×50%  
       (賃金月額)
●「賃金日額」は手取りでは給与総額(いわゆる「額面」ですね)となることに注意してください。また、「休業開始時賃金日額」は育児休業開始前の半年の平均になります。
なので、ここ半年給与があまり変わっていない方は今の給与をもとに計算すればOKです。ここ半年で劇的に変わった方はちゃんと平均を取るようにしましょう。
●なお、育児休業給付金には上限および下限があります。(2021/2`時点)
「賃金月額」が456,300円を超える場合は、「賃金月額」は、456,300円となります。(これに伴い1支給対象期間(1か月)あたりの育児休業給付金の支給額(原則、休業開始時賃金日額×支給日数の67%(50%))の上限額は305,721円(228,150円))
また、「賃金月額」が77,220円を下回る場合は77,220円で計算します。(この額は毎年8月1日に変更されます。)。
上記を踏まえて、具体的な例をいくつか計算してみましょう。
①月給5万円の場合
※賃金月額が下限の77,220を下回っているため、77,220で計算
(開始~半年)
  77,220×0.67=51737/月
(半年~)
  77,220×0.50=38610/月
①月給10万円の場合
(開始~半年)
  100000×0.67=67000/月
(半年~)
  100000×0.50=50000/月
②月給20万円の場合
(開始~半年)
  200000×0.67=134000/月
(半年)
  200000×0.50=100000/月
②月給30万円の場合
(開始~半年)
  300000×0.67=201000/月
(半年)
  300000×0.50=150000/月
②月給40万円の場合
(開始~半年)
  400000×0.67=268000/月
(半年)
  400000×0.50=200000/月
②月給50万円の場合(上限の場合)
※賃金月額が456,300円を超えるので、456,300で計算
(開始~半年)
  456,300×0.67=305,721/月
(半年)
  456,300×0.50=228,150/月
実際に計算してみると結構な額をもらえることがわかります。また、育児休業を父母両方で取っている場合はもちろん両方が育児休業給付金を受給できますので、とても助かりますね。
ポイントとしては、半年後分から急にがくっと支給額が減ることです。ここを意識して育児休業期間中のお金のやりくりを考えるようにするのがいいですね。

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