うつが私から奪ったもの、くれたもの

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コラム

本日も訪問頂きありがとうございます。

クリスマスも終わり、年末が近づいてきましたね。
病気じゃなかったらきっと
せまる年末にわくわくしたり、
年賀状書かなきゃ、とか
代り映えのない日常があったと思います。

うつになると、
一日一日を生き抜くことだけで精一杯で
周囲の景色全て、
まるでモノクロのフィルターがかかっているような
そんな眼鏡をかけているように見えます。


今日は
うつが私から奪ったもの、くれたもの、
について書いてみます。

うつは人によって状態も様々だと思いますし、
一日単位、時間単位でも波があり、
人によって苦しんでいる理由、部分もいろいろです。

今回の内容もあくまで私の場合です。

私の場合、一日の中でも波があり、
心身の調子も日によっても時間によっても様々です。

まず、私がうつによって奪われたものについてです。

①気軽に外出できない
休職して、私は今1か月と少し経っていますが、
調子が良い時間もありますが、
基本的には子供の送迎等必要最低限、
決まった場所以外の外出は難しい状態です。

頑張ったら行くことはきっとできますが、
その時の何とも言えない不安感や恐怖、緊張が出てくるときもありますし、
逆にその時は楽しいという瞬間が場合によっては出ることもありますが、
帰ってきた後の反動の疲労感がとてつもなく強いです。

特に、一人だと上のような辛さが強いです。
私を支えてくれている夫だったり、
どんな状態でも私が守らなきゃと思っている存在の子供たちといる時は
何とか短時間なら気合を入れれば
外出できることもありますが、
できても一日一回だけ短時間とかですね。

本当だったら、子供たちを公園に連れて行ったり、
母親らしいことをもっとたくさんしてあげたいけど、
それさえもできないのです。

心の中ではなんて情けない母親なんだろう、ごめんね、ごめんねって言いますが、
それを言うほうが
子供たち悲しい思いをさせてしまうということがわかったので、

今は家の中でできる遊びを二人でしてもらっています。
子供たち自身は、私の異変を感じ取ってはいますし、
何がかはわかっていないけど私の体調が悪いことは理解しているので、
我慢をさせてはしまっていますが、
子供たちなりに兄妹で仲良くしてくれています。

本当に自分が情けないけど、感謝しかないです。

②記憶力、判断力の低下
うつ状態のときはセロトニンというホルモンが十分に出ていない関係で、
記憶力だったり、判断力が低下するといわれているのですが、
物忘れが増えましたし、
何かを考えて選択したりするのに難しいことが増えました。

調子によっても違ってくるのですが、
やっぱり脳の病気なんだな、と日々感じます。

生きるのに、考えるのに、
倍以上のエネルギーを使っている感じがするので、

毎日の疲労感が異常にあります。

③欲求
人は何かが欲しい、とか
何が食べたい、とか
何をしたい、とか
そういう欲求がありますよね。

私も元気な時は何が見たいなあとか
何が食べたいなあ、
欲しいなあ、とか
そういう欲求は当たり前にありました。

でも今は
何か自由に欲しいものや食べたいものを選んでください、
という場面になっても
欲しいという感情が消えてしまったような状態に近いです。

もちろん調子が良い日は欲求が少し回復する瞬間もあるのですが、
ほぼない状態です。

特に休職したばかりの頃、
せっかくだからとショッピングモールに一人行ってみたのに
何を見ても、何もほしいという感情がわかなくて、
私は前はウィンドウショッピングが好きだったので
そういった当たり前に感じていた幸せも
感じることができなくなってしまったことに絶望したのを覚えています。


④生き続けたいという感情
人間は本能的に自分の命を守るために防衛本能というか、
当たり前に生きたいと、感じるのではないかと思います。

でも、うつになってから、
仕事に行き続けていた頃はもちろん、今も
希死念慮はやってくる瞬間があります。

仕事に行き続けていた頃のように、
衝動的に行動をしてしまいそうになるようなことは
ほぼなくなりましたが、

ただ、希死念慮自体は全くなくなったわけではないので、
調子が悪い時は急にやってくるので、自分が怖くなる時があります。

前みたいに衝動的に〇を選んでしまいそうにならないかと。
何とか負けないように、
一日単位を目標に今は生きています。


①気軽に外出できない
②記憶力、判断力の低下
③欲求
④生き続けたいという感情
大まかに書くとこの大きな4つを奪われたな、とは思っていますが、
4つともこれは、
脳の病気だからこそ、起こっているんだと
思うようにして、
今は何とか、苦しくなることは考えないように努力して、
一日一日を自分の心に素直になるようにして生きています。

別に〇にたいって言ってもいいし、
苦しい、辛いって吐き出してもいい、
何もできなくてもいい、
素直になることが、
我慢しないことを練習するための期間だと思うようにしています。


そして最後に
うつが私にくれたもの、についてです。
奪われてばかり、失ってしまって元に戻らないものもあります。

ですが、
人それぞれではあるものの、うつという状態になったからこそ、
経験しているからこそ、

私はその経験を今見てくださっているあなたに伝えることができます。

私にできることはほんの小さなことですが、
こうやって少しずつ、ありのままの姿をみせること、
うつは脳の病気で、誰でもなる可能性があって、
甘えとかの次元ではないという事実を伝えることが、
いつか、
もっと生きやすい世界につながると信じています。

まだ具体的にどうしたらいいのかとかはわからないし、
今は自分の治療も大事にしながらですが、
うつは、私に目標をくれました。

それだけは、まぎれもない事実だな、と思っています。

全員のつらさを同じように理解することはできません。

ですが、一人でも多くの人が生きやすくなれるように、
これ以上苦しむ人が増えないようにできるように
少しずつ、進んでいきたいと思っています。

きれいごとばかり、理想ばかりに聞こえると思いますが、
こんな思い
生きるのが苦しいという感情は
経験してほしくないからです。


今日もまとまりのない文章ですが
読んでいただきありがとうございました。


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