先輩看護師の指導を受ける側の心得

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コラム
前回の記事では先輩看護師が後輩看護師を指導するために大事にしたいポイントについてでした。
今回は指導を受ける側、新人さんや後輩看護師の立場から指導を受ける際の心得について考えていきたいと思います。


どんなに経験年数が長いベテランの看護師だって、皆新人の時がありました。
今、指導をする側になった先輩看護師の皆さん、そして、今先輩やプリセプターから指導を受けている新人・後輩看護師の皆さんに聞きます。

指導を受けている時、どんなことを考えていましたか?

指導内容にもよってくると思います。
何か新しいことを教えてもらっている時、間違ったことを指摘されている時、その指導内容がプラスな内容と感じるか、マイナスな内容だと感じるかによって、受け止め方は変わってきます。

どうしても経験年数が経ってくると、新人の時の思いを忘れてしまいがちです。先輩の立場になったからこそ、責任の重さが身にしみているからこそ、指導が熱くなってしまったり、厳しくなってしまったりする先輩看護師もいるでしょう。

そして、この業界の悪いところなのですが、業務が多忙であるがゆえに、落ち着いた冷静な指導が行うことができていない看護師が多いのも事実です。


でも考えてみてください。
私たち看護師は、先輩看護師の求める理想像の看護師になるために仕事をしているのでしょうか?
先輩看護師に気に入られるために看護師になったのでしょうか?

そうではなく、よりよい看護を患者へ提供するためです。


誰だってマイナスなことを言われることは嫌なことです。
モチベーションだって下がります。


そうならないために、指導を受ける側の新人・後輩看護師の方々には以下のことを大切にしていただけるとよいのかなと思います。

①指導の内容で相手が伝えたい事柄は何かを知る。
②わからないことはわからないと伝える。
③言われた内容をメモに残してみる。
④ストレス発散の場を作る。




①指導の内容で相手が伝えたい事柄は何かを知る。


先輩看護師の伝え方も人によって様々です。
人によっては嫌味が半分以上で結局何を伝えたかったんだこの人は?となったことのある経験がある人もいるでしょう。
嫌な言葉は心に残りやすいですが、そっちを受け止めすぎてしまうと自分が辛いのはもちろんですが、一番相手が伝えたかったことが薄くなってしまいがちです。
大事なのは、結局相手は自分のどの行動をどう変えてほしいのか、続けてほしいのか、どうするべきだと伝えているのかの事柄が何なのかを理解することです。
そして事柄だけでなく、なぜそうしなければならないのかの理由も含めて理解しなければ、また同じ間違いや失敗をしてしまうので、

指導される時に〇〇をして、○〇はしないで、など事柄だけ伝えられた時、必ず理由を聞きましょう。
なぜそうしなければいけないのか、は大事なポイントです。

人によってはそれは自分で考えなさいとこっちに投げる人もいるかもしれません。
確かに考える力を育てるためにも大事なことではありますが、私たちの仕事は患者さんの命に関わる仕事です。

だからこそなぜそうしないといけないかを正しく理解することはとても大切なので、教えてくれなければそれはその先輩看護師の指導力不足です。

自分は○〇だからだと思うのですがあっていますか?と聞いてみましょう。
それでも教えてくれなければ、あなたの問題ではなく、その先輩看護師の人間性の問題です。
他の先輩看護師や同期へ相談コースでございます。


②わからないことはわからないと伝える。

私たち人間は完璧ではありません。
わからないことはわかりません。それが勉強したり調べたりしたらわかることもありますが、それでもわからないことだってたくさんあります。

勉強面でどうにかなる疑問は看護の本やインターネット等調べてみましょう。
でも調べてもわからないこと、調べたけど意味がわからないことだってあります。

また、業務の流れ等で先輩看護師の言っている意味がわからないこともあります。

わからないことがあると、ついついああ何で私はわからないんだ、どうしよう!わからない!ってなってしまうかもしれません。

でも、わからないことは別に悪いことではありません。
問題なのは、

わからないことをそのままにして放置することです。


わからないことをそのままにしていると、いずれ失敗や事故につながります。
わからないことを聞くことは全くもって悪いことじゃないです。

〇〇がわからないんですけど教えて頂いてもいいですか?
〇〇ってどういう意味ですか?〇〇という認識であってますか?

これが聞ける看護師はとても積極性があるな、と先輩からは感じますし、
何より成長のきっかけになります。

それでも教えてくれない看護師がいたら、やっぱりその人の人間性の問題ですので、あなたは全く悪くありませんよ!

③言われた内容をメモに残してみる。

新人や転職、部署移動で新しい環境で働いていると身体的にも精神的にも疲労がたまります。
だからこそ、その日、その時言われたことは、メモに残しましょう。
ノートに書くのが大変であれば、スマートフォンのメモ機能でもいいので残しましょう。

言われた時は次はしないようにしょう!とかこうすればいいんだな!と強く思えても時間が経つと人間ですので細かい部分などを忘れてしまいがちです。


これは言われた側の自分もそうなのですが、指導をした先輩の方も伝えた内容を事細かにすべて覚えている人ばかりではないので、
伝えてないのに伝えたつもりになってしまっている先輩もいるのです。

あのとき教えたでしょ?と理不尽に言われた時に、自分が指導された時の内容を細かく把握していないと、ああ、教えてもらってない気がするけど自信ないな、となっちゃいますけど、
ちゃんと記録として残していたら、いや教えてもらってませんよと言えるにしても言えないにしても心の持ちようが変わってきます。


なんにせよ、毎日仕事だけでも疲れてしまう日々ですが、言われたこと・教えてもらったことを記録に残していると必ず未来の自分を助けてくれます。

箇条書きでいいのでやってみてください。



④ストレス発散の場を作る。

指導を受けるときの気持ちのもちかたとはちょっと違うポイントにはなりますが、実はこれが一番重要だったりします。

指導って、してくださることは本当にありがたいことで感謝をしなければいけません。相手方も忙しい業務の中で自分のために時間を割いて伝えてくれているのですから。

しかし先輩看護師も人間なので、指導内容すべてが正解でないこともありますし、感情的に伝えてきたり、マイナス面ばかり伝えてきらりする人もいるのです。残念なことに。。。

指導を受けるって想像以上にあなたの心にストレスがかかっているんです。

謙虚にうけとめることも大切ですが、あなたの心もどうか大切にしてください。

何かおいしいものを食べたり、好きなテレビや本、漫画を見たり、どこか出かけてみたり、
仕事のことを忘れる時間も作りましょう。


仕事の時、のオンオフの切り替えは自分の心を大切にするうえでとても大事です。

仕事から帰ったらあなたの時間です。休みの日はあなたの時間です。
あなたの時間を奪う権利はありません。


新人のときにこの習慣ができるようになると、これから先の自分を守ることができるんです。

ストレス解消、大事にしてくださいね。



いかがでしたでしょうか。

一度きりの人生、少しでもストレスが少なくなるように過ごせることが大切です。

きつい時は逃げても大丈夫。逃げることは悪いことではありません。

あなたの人生はあなたのものです。
あなたはこの世に生まれたその瞬間から幸せになる権利があるのですから。


難しいことですが、あなた自身があなたの心を一番大切にしてあげてくださいね。


読んでいただきありがとうございました。

皆様の心が今日も平穏でありますように(^^)














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