紙ヤスリで削った声

ボイストレーナーのヘンリーです。

最近出会った男の子が、

自分の歌声のことを「紙ヤスリで削ったみたいな音がする」と言ってた。

同時に「どうしても汚い声になってしまう」とも言っていた。

本人は大真面目に悩んで言ってるのは百も承知の上で、

紙ヤスリとは良い表現するなーと思った😳💡

めっちゃ伝わるー！

実際のその子の声は全然きれいで✨

全然紙ヤスリではない！

ただ出しにくそうに歌ってるなー

本人的にはしんどいだろうなー

声のポテンシャルは高いからコツ掴めばすぐよくなるタイプだ！と感じたので、

「紙ヤスリって喉がザラザラする感じかな？

喉がキュって狭くなる感じはする？痛みはどう？」

などなど、ヒアリング。

客観的に歌を聴かせてもらうと、

本人が言ってるほど下手だったり、ヤバイ状態ではない場合が圧倒的に多い。

でもご本人的に、

歌いにくい。苦しい。

自分の声が好きになれない！納得いかない！

って気持ちはそれはそれで事実。

私も歌うのでよくわかる。

そんな時は事実と私の感想と具体的解決方法を提案するようにしている🤗

事実

「今の時点でも別に変だとか、声が汚いとは全く思わないからそれは心配しなくて大丈夫。健康的な喉をしてるって思ったよ！

確かに歌いづらそうな部分とか、もっと楽に出そうなのになーって部分もあったね💡」

感想

「でも良い部分も沢山あったよ！私はこの歌詞の部分〜、おおーって思ったけどな♪そういう部分をもっと増やしていけたらいいよね！」

提案

「そのためには無駄な力は抜いて、歌うために必要な動きや筋肉を使いこなせるようになっていこう！

今が出来てないっていうより、ただ知らなかっただけだからこれから知ってちょっとずつやっていきましょー🎶」

この3つを意識して話すと納得してくれる人が多い気がします🤗

ボイストレーニングに来られる方のご意見で、

上手くなりたいから！スキルアップのために！っていうのももちろんなんだけど、

自分じゃ良いのか悪いのか判断出来ないから、まずは客観的意見がほしい

という方もたくさんいらっしゃいます✨

歌が特別上手くなくてもいいから

まずは間違ってないか、変じゃないかが気になるんですよね！

とりあえず普通に歌えるレベルになりたい！

くぅ…わかるわかる〜！！

生徒さんのことを褒めるのも大事だけど、

私は必要以上に褒め過ぎないように普段から心に決めてるんだ🙆‍♀️

それは私の性格が元々ドライなこともあるけど←

なんでもかんでも褒めてくる人って信頼出来なくないですか？笑

心にも思ってないお世辞は絶対に言わないってだけです🙆‍♀️

かと言って別に叱ったり、厳しくダメ出ししたりしないから安心してね😳笑

だから歌うあなたも！

ピッチが外れても、声が裏返っても、

自分の歌が、自分がダメなんだって必要以上に思わないでね！

ピッチ外れた

→事実として受け止める

→気をつけて練習！

🙆‍♀️🙆‍♀️🙆‍♀️

ピッチ外れた

→自分はなんてだめなんだ

→歌なんて向いてないかも…

この考え方は🙅‍♀️🙅‍♀️🙅‍♀️

健康的ジャナイカラ。

ボーカリストは少なからずみんなメンヘラ！

特にレコーディング中はやばい😂笑

何度穴を掘って一生埋まってしまおうと思ったか！

ダークサイドに堕ちる時もある。

けど、自分からどんどん堕ちていく必要ないんだよ。

大好きな歌をずっと好きでいるためには、それなりに努力が必要だ。

私たちボイストレーナーはいつだってあなたの味方だけど、

あなたを幸せに出来る最良の人はあなたでしかないとも感じています。

結局はぜんぶ本人次第！

ダメな所はついつい気になっちゃうけど、

自分の良いところにもちゃんと目を向けて受け止めよう❣️

方法はレッスンで出し惜しみなく伝えていくぜ🥰

これからも楽しく歌っていきましょうね☺️🎶