近隣の平和を守る101号室のおじさん

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みなさん、お疲れ様です。

強面の旦那。

同じ警察官に2日連続で
仕事帰りに職質にあった。

その警察官に旦那がいかに
優しく、どMな男なのか
伝えに行きたくなった
美原ほなみです。

我が家の近くに
古いアパートがある。

個性的な人しか
住んでいない。

慎重派の末っ子ルリは
「前を通るのが少し恐い」
と言っている。

そこにスキンヘッドに
両腕全体に見事な
入れ墨が入った強面な
中年男性が住んでいる。

朝と夕方に我が家の前の
自販機で珈琲を買い
部屋の前付近(101号室)で
煙草を吸うのが日課だ。

最初は子供達の登下校の時間
なので嫌だなと思っていた。

日中家にいるってことは
夜の仕事か昔悪さをして
稼いだお金で生活してるのか。

偏見でおじさんの
プライベートを
勝手に作っていた。

でもスーパーや薬局で
そのおじさんを見るように
なったが真夏でも長袖で
入れ墨を隠しきちんと
行列にも並んでいるし
だんだん好感度が
上がっていった。

子供達も登下校あそこで
おじさん立ってくれてるから
逆に安心するというように
なった。

そういえば以前どこかの
駅で迷惑駐輪が多かったが
強面の人を立たせるように
したら迷惑駐輪が
なくなったという話を
聞いたことがある。

きっと旦那とそのおじさんの
お陰で近隣の平和が
保たれてるのかもしれない。

そんなおじさんを急に
見なくなった。

我が家では
「もしかしてまた
 塀に戻ったのか」

「日中の仕事になったのか」

またまた勝手に
おじさんのプライベートを
作っていた。

ある日買い物に
行こうとすると
そのアパートの前に
パトカーやスモークの入った
車が数台止まっていた。

前を通ると101号室の
部屋の扉が開き中から
青いビニールシートに
覆われタンカーで運ばれる
人らしき姿が。

そして傍で警察に
「3日前から飲みに
 来なくなって
 電話を掛けても
 繋がらなくて」
説明してる人が。

強面おじさんが
孤独死をしていた。

もうショックで
その日1日は凹んだ。

おじさん大変な人生
だったでしょうが
安らかにお眠り下さい。
空に手を合わせた。

早く子供達にも伝えたい。

旦那にも近隣の平和を守るのは
アナタしかいなくなった事を
伝えたい。

そして夕飯の時に子供達に
おじさんが亡くなった事を
伝えた。

「だから最近見なかったんだ
 体調悪かったのかね」
みんな驚いた様子だった。

するとランが
「何でシートに覆われてたのに
 おじさんってわかったの」
聞いてきた。

私「だって101号室から
  運ばれてたから」

すると子供達3人が同時に

「そこおじさんの
 部屋ではないよ」

私「・・・・・えっ?」

ケ「おじさん2階の一番
   端っこの部屋だよ」

私「何で知ってるの?」

ラ「だってそこからおじさん
  いつも出てくるもん」

ル「ルリも見た事ある」

確かに私は101号室あたりで
たばこを吸ってる姿しか
見たことがない。

それなのに勝手に
そこの住まいだと
決めつけおじさん物語を
作っていた。

実際本当に亡くなった方が
いたのは残念だがおじさんが
生きていた事に安心した。

そして、しばらくするとまた
おじさんの姿を見るように
なった。

本当に塀の中に
いたのかもしれない・・・

でも今日もおじさんと(旦那)の
お陰で近隣の平和が保たれている。

ありがとう!おじさん!

では~

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