私は聴覚過敏をもっています。
昔は「聴覚過敏」という言葉すら知りませんでした。
15年ほど前に私は障害者就業・生活支援センターで支援員として働いていました。その際障害者雇用枠で一般就労をしていた女性。
「音がうるさい」と強い訴えのヘルプがあり、私は、彼女とともに聴覚過敏をともに勉強していきました。
耳栓を使用したり主治医に相談したりして服薬調整もしてもらいましたが、おそらく彼女の聴覚過敏は「ストレス」と連動していることがわかりました。
聴覚過敏は、発達障害やHSPの方によく併発すると言われています。
聴覚過敏っていったいどういうことなのでしょうか。
聴覚過敏とは、感覚過敏の一つで、身の回りの音が日常生活に支障が出るほど大きく聞こえることで、不快感や心的ストレスを感じる症状のことを指します。
症状を表す言葉で、病名ではありません。
調べていく中で、私も聴覚過敏ではないかと感じ始めました。
私はHSPです。
幼い頃を思い出すと、壁掛け時計の秒針の音が気になり、部屋から時計をなくしたことがありました。
大音量の映画館に行くことはとても苦手でした。
むしろ「どうしてこんなに大きな音が必要なのか」と思っていました。
更に、発達障害支援センターに勤めて、5歳児の療育をしていた時、子どもはスタッフの前では「かんたんだったよ」と言いました。
しかしお母さんのところに戻ったとき、
「少しむつかしかった」とささやき声で本音を吐きました。
一緒に療育を担当していたスタッフから
「星野さん、どうして聞こえたの? 私は全く聞こえなかった」と言われ、聴覚過敏を意識するようになりました。
10年ほど前、私の仕事量が多くなったときには相当身体に負担が
かかっていたのでしょう。
めまいが出現。
メニエール等を疑い、耳鼻咽喉科を受診。
そこで聴力検査をした結果、片耳の聴力が落ちていることが判明し、初めは「突発性難聴」の診断が出ました。
難聴なんて…聞こえすぎてるのに…、と私の心は複雑に。
でも、何度も通院しているうちに先生が見つけてくれました。データ化されたのです。
子どもの耳は大人と比べると繊細で、大きな音・強い音を聞き続けると、ダメージを受けやすいのだそうです。
私の聴力は右も左も一般を上回り、赤ちゃんが聞こえるほどの小さな音も拾っていて、上回った上に左右差があることから間違って突発性難聴の診断がついた ということで。
いわゆる「聴力の凸凹(発達障害)」ということです。
これは私なりの持論です。
聴覚過敏にはメリット・デメリットがあります。
その上、見えない症状なので、他人にとても伝えにくいです。
コミュニケーションが苦手でしんどさを言葉にできない人がパニックになったとき、この過敏性が原因になっている可能性もあるのではないかと思うようになりました。
聴覚過敏は感覚過敏の一種です。
しんどいを超えて痛い上、身体中に刺激を受けてぐったりとなってしまいます。
私は、聴覚・視覚・臭覚などの過敏性もあります。
過敏性を発信できる人はなかなかいないことを知った今、語ることのできる私が少しでもお役に立つことができればと思っています。
具体的にどう対処しているのか、どんな世界なのかを発信し、たくさんの人に知ってもらいたいと思っています。
お読みいただき、ありがとうございます。
星野 あずみ
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