知らない人とのチャット

記事
コラム
パン作りを禁止され、「一緒に治そう。支えるから。」
そう言ってくれたあの人は、日に日に冷たくなり
私は本当に笑えなくなっていった。
あの人が帰ってくると、玄関まで行って「おかえりなさい」と言うが
返事はなく、怯える私を虫けらのような目で見つめた。
唯一、あの人が溺愛していた次女が「学校におやつを持っていきたい。ママのおやつは太らないし、素朴だけど味が深くて、みんなの人気なの。」そう言ってくれたおかげで、お菓子作りは許された。
人参・かぼちゃ・紫芋・ジャガイモ・ほうれん草・玉ねぎ・茄子・枝豆・ゴマ
様々な食材を使ってスコーンやビスケット・クッキー・ナッツバーを作る。
粉のにおい、捏ねている瞬間は嫌なことを忘れる大切な時間だった。
でも・・1日のうちで30分もあれば作り終えてしまう。

時間が空けば、散歩に出かけようと用意はするが怖くて出られない。
暑くても、クーラーなし。凍えるような寒さでも、ヒーターは禁止
毛布をかぶり、家じゅう掃除をしたが、それもすぐ終わってしまう。
久々に、以前書いていたブログを開いた。
コメントがいくつも入っている。
「心配しています」「どうされていますか?」あの独身男性からのコメント
躊躇したが、「大丈夫です。元気にしていますよ。」
そこから始まったチャットのやり取り。
どこの誰かもわかない人に、私は心の苦しさを書き綴った。
返ってくる言葉は、「あなたならきっと大丈夫。」
「同じような思いをして×1ですが、きっと道は開ける」
え?×1なんだ・・・離婚か・・・・
でも私には守るべき子供がいる、離婚なんて考えられない。
「俺でよければ、いつでも話してください。力にはなれないかもしれないけど
あなたの味方でいます」 なぜか・・安心できた。

いつしか、住所も年齢も顔も知らない男性とのやり取りが
心のよりどころになっていた。否定はしない。数々の励ましの言葉。
強制的ではなく、私を肯定し認めてくれる人。
その人とのやり取りは、毎日の楽しみになっていた。
あの人が出かけると、毛布をかぶりパソコンを開く
「今日、こちらは大雪です。雪かきで仕事に遅れそうになりました。笑
安全運転で仕事頑張ってきます!月穂さんの今日のおやつは何ですか?
楽しみにしています。」たった数行の文章だけど1日が輝いて見えた。

精神科の通院は、やっと体に合う薬が見つかり、月に1度のカウンセリングに
切り替わっていた。それでも、一向に良くなる気配はない。
あの人は、相変わらず愛人に熱をあげているようだ・・・
あの人のfacebookに、タグ付でお台場で愛人とキスしている写真が載った。
私は動じなかったが、さすがにPTA繋がりの方たちは怪訝な雰囲気を醸し出していた。連投される女性との写真。
あの人は、どう言い訳するのだろう・・・ふと頭をよぎった・・馬鹿な男。。
続きはまた明日・・・
10559772_424572224396125_6072196438369344084_n (2020_02_13 07_19_04 UTC).jpg






サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す