人形

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長女は、アルバイト3つを掛け持ちしながら働いていた。
しかし、お給料が入金されれば その日のうちに父親に勝手に引き出され
結局は無一文。娘はますます、父親に対して反抗する。
でも決して、ネットでのつぶやきは「私が悪いから怒られた。」
「私がもっと稼げれば、こんな事にならないのに」
それを見た、娘の友人はあろうことか、祖母と繋がっている母親に話した
その友人の母親は、祖母に長女のつぶやきを伝えた。
当然、長女は週末の集まりで祖母から注意を受けた。
「うちの家系に傷をつけるような投稿はするな」と・・・
娘は追い詰められ、居場所がなくなっていった。
私がいくら「味方だよ」と伝えても、彼女の眼はどこか遠くを見つめ
心は既に他を見ていた・・・

夫の物置場を何気なく見ていると、いつも持ち歩いている手帳があった
私は、そっと手帳を開いた。暗号のような記入。
そして、使途不明な毎月20万近い出金。
あの人は、コンビニで使ったレシートも貯める癖がある。
私は、レシートを確認した。10万近いドレスの領収書。
高価なジュエリーの数々のレシート。
女性がいることは百も承知だ。でも、娘の働いたお金を取り上げ
あの人は一体何をしているんだろう。。。

私がもっと 女らしく女性として魅力ある人になれば夫の心は戻ってくるのだろうか・・・そう思い、私は自分磨きを始めた。
外に出るのは怖かったが、毎日ウォーキングをし化粧も髪も今まで以上に綺麗にした。娘たちと買い物に出かけ、娘達が選んでくれたワンピースを着たり
結婚してから、なかなか履く機会がなかったパンストにヒールでお出かけした。そんな私を、夫や義母は「男がいる」と疑っていたみたいだ。
娘二人と歩いていると、よく姉妹に間違われた。
センター街に行き、プリクラを撮ったり 渋谷で雑貨屋巡りをしたり
気持ちが上がるように、そして、娘が何を求め夜遊びをするのか知っておきたかった。

ある日、ママ友から夜ご飯を誘われた。夫に行ってもいいか聞いた。
「行って来いよ」そう言ってお金をくれた。久々の一人で夜の外出。
娘に選んでもらったワンピースを着て、ママ友と待ち合わせ場所に行き
都内のレストランで食事が来るのを待っていた。
その時、携帯が鳴った。家からだ・・急いで電話に出た
かすかに鳴き声が聞こえる、私は急いでトイレに行った。
まだ、小学生の次男だった。「ママ・・帰ってきて。。」泣きじゃくる息子
「どうしたの?何があったの?」「パパが・・またおねーちゃんを殴って
おねーちゃん怪我してるのに出て行った。それに、ちいさいおねーちゃんも出て行って、僕・・」電話の向こうでガラスの音がする。。。
私は「すぐ帰るから待ってて」そう息子に伝え、友達に謝って
急いで電車に乗った。
家に帰って玄関を開けた光景は、息子が泣きながら
ほうきでガラスを片付けている姿だった。
「ママがやるから、大丈夫だから。パパは?」
「お風呂に入ってる・・・」
私はお風呂に行き、夫に問い詰めた。
「何があったの?娘は?どうしてこうなったの?」
夫は泥酔していて、怒鳴り始めた。
「お前の躾がなってないんだよ。生活費も渡さないし、生意気なんだよ!!
あいつのせいで、俺の手が折れてんだよ!!!」
「はぁ?自分の手が折れるまで娘を殴ったの????しかも、ガラスの上で???」「あいつがコップを投げるから、戒めに割れたガラスの上に投げ飛ばしてやったんだよ!」こいつ・・頭が狂ってる・・・
怯えている次男を抱きしめた。「大丈夫だから、頑張ったね。でも、詳しく教えてくれる?パパじゃ話にならない。」
次男は泣きながら事の成り行きを教えてくれた。
ごはん中、いきなり父親が長女に「給料はいったんだろ?生活費出せよ」
娘は勿論反抗した。その途端、あの人は娘を平手打ちし、髪をつかんだようだ
抵抗する娘、手に持っていたコップを投げた。
割れたコップの上に長女を投げ倒し、馬乗りになって娘を平手ではなく
何度も殴った、長女はだんだん血だらけになり、悲鳴をあげながら抵抗した
それを見ていた次女は「もう・・こんなの嫌だ!!!!!!!!!!!」
そう言って、靴も履かずに雨の中飛び出した。
父親はそのまま、暴言を吐きながらお風呂に行った。長女は起き上がり
次男を抱きしめ、「ごめんね」そう言って携帯だけ握りしめ
寒空の下出て行った。。。

続きはまた明日・・
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