いじめ

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辛くても、絶対に学校を休まない娘。
私はその気持ちに応えたくて、担任と話したり、教育委員長と掛け合ったりと
自分にできることを模索した。
担任がいじめっ子たちを呼んで、「いじめはしてはいけません!」と言うのは簡単だ、でもそれは逆効果になる。
いじめっ子の根本的な芽を摘まないと、きっと同じことの繰り返し。
娘が帰ってくる頃には、手作りおやつを用意して待っていた。
最初のほうは少しうつむき加減だったが、元来ポジティブな性格も手伝って
段々、笑顔が戻ってきた。1日あった事を抱っこしながら聞く。
「今日はね、私が学校に行ったら みんな「来た来た」って目配せしてたけど
元気に「おはよー!!」って言ったら、「え?」みたいな顔してて可笑しかった。」 「そっかあ、きっと「いじめても効果がない」とそのうち思うようになるかもね」などと言いながら暖かい紅茶とおやつを食べさせた。
娘に伝えてきたことは「自分がされて嫌なことは人にはしない。」
「困っている人がいたら、たとえその子がいじめっ子グループでも助けてあげる」「ママが絶対的な味方だから、何があっても学校では泣かない。笑い飛ばしなさい。」過酷とも思えたが、きっと開ける時が来る!!

よくよく考えてみると、いじめっ子たちの殆どが両親が共働き。
日が暮れても外で遊んでいて、家に帰っても誰もいない。
母親が帰宅するまで、空腹をお菓子でごまかす毎日。
それぞれの家庭にとやかく言うつもりはないが、愛情不足かな・・とも思えた

ある日、娘が帰ってくるなりいきなり「ママー聞いて!!」
何事かと思ったが、「今日ね。○○ちゃんが元気なくてね。「どうしたの?」って聞いたら、「私、、本当はいじめとかしたくないの。。あなたの事、優しくてとっても素敵だと思ってる、でもいじめグループに入らないと今度は私がいじめられる。。。ごめんね。でも、なんだか苦しくて。。」
娘はニコッと笑って「そう言ってくれただけでも嬉しいよ。私は大丈夫。悩み事や困ったことがあったら、内緒で相談聞くからね。」そう言ったらしい
それから、すこしずついじめは減っていき普通の日常にと戻っていった。

中学に入り、2つの小学校が合わさって3クラスになった。
娘はテニス部に入ったが、相変わらずボス的な子は次々とターゲットを変えて
いじめを繰り返していた。そのボス的な子は、元々いじめられていた子だ。
その子を助けた事によって、娘のいじめが始まり今に至っている。
部活が終わり、片付けをしようとしたらいじめっ子が大人しい子にむけて
テニスボールをぶつけていた。その子は涙ぐみながらボールを拾い
かごに戻す。ぶつけられる。戻す。の繰り返し。
見ていられなかった娘は、自分の感情が抑えられずに、いじめっ子に対し
「いつまでそういう事するの?そんな事して何が楽しいの?気分がいい?
自分がいじめられてた時の事思い出して!!どういう気持ちだった?
悔しくなかったの?辛くなかったの?」
いじめっ子はふくれっ面をして「うるさいな!!!」と怒鳴ったが
娘は負けじと「人に嫌なことをすると、いつか自分に返ってくるんだよ?
私はあなたの事 親友だと思ってる。たとえいじめにあっていた時でも
いつか分かり合えると信じてた。でも、あなたが変わろうとしないなら
親友でも何でもない!!でも、これ以上誰かを傷つけるのはやめて!!」

周りはシーンとした。娘も興奮してそのまま帰宅した。
帰ってきてから「ママ・・・酷いこと言っちゃった・・・」そう言って泣く娘
「間違ってないよ。きっとその子はわかってくれる。信じて待とう?」

その夜、その子から電話がかかってきた。
「ありがとう・・本当はどこかで辞めなきゃって思ってた。でも、両親も働いていて弟妹の面倒見ながら、高校は県内トップのところに行きなさいって言われてて、毎日塾と勉強でイライラが止まらなかった。今日、言われたとき
少しむっとしたけど、こんな事してても何の解決にもならないんだよね。
気づかせてくれて、ありがとう。ずっと親友でいてほしい。」
そう言って、いじめはほぼ無くなり その子と娘は今でも親友です。
一難去れば、また一難・・
続きはまた明日・・
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