結婚 ～第一章～Ⅳ

3人目の子供は、女の子だった。長女の事もあり少し不安だったが

天使の顔を見ると不安も影を潜めた。

夫や夫の家族は、長女とは打って変わって次女を溺愛した。

私にとっては同じ子供。どの子も可愛くて、いとおしい。

特に夫の次女に対する溺愛ぶりは普通じゃなかった。

夫は沐浴も進んでやってくれたり、ミルクをあげたりと可愛がった。

４歳になっていた長女は妹ができたのが嬉しくて、一生懸命お世話をしてくれた。　しかし、それを鬱陶しがる父親。

そばでうろうろする長女を手桶で思いっきり殴ったり、、、

ベビーバスを洗い終わって長女を呼んだかと思うと

頭にベビーバスを振り下ろした。

母は、一瞬何が起こったのかわからず　痛みでうずくまる長女を抱きしめ

「なんで、そんなことするの！！」と夫に言ったが　夫は、素知らぬ顔。　

それを聞いた私は、長女の頭を撫でたとき陥没しているのを見つけた。

夫に病院に連れて行ってほしいと懇願したが

「酒飲んでるから行けない。」の一言。

長女は「ママ大丈夫だよ。私がパパの邪魔したから怒られたんだ・・」

涙が止まらなかった。

長女は幼稚園でも特に問題はなく、年子の兄と楽しく幼稚園に通っていた。

保健婦さんに障害を指摘されたわけでもなく、園でも「すごくいい子ですよ」

と言ってもらえていた。　なぜ長女だけ怒るのだろう・・

毎晩のように夫に話すが、「俺はかわいがってる！差はつけていない！」

の一点張り。　「あの子の個性をいかせてあげて、伸ばしてあげたいの、

１度言って聞かなければ、納得するまで同じ目線で話してあげてほしい

いきなり殴ったり、無言で蹴とばしたりの暴力はやめて！！」

そう言っても、全く聞く耳を持たなかった。

そして、父親が長女にかける言葉は

「これしてほしいなら、これをやれ。」などの交換条件

「どうせお前はできないんだから。」「お前みたいなブスは外に出るな。」

冗談めいていう時もあるが、本人にとってはすごく傷つく言葉。

長女自身も、「自分はかわいがられていない。ブスだからなんだ・・」と

思い込むようになり、ますます自分の世界に入っていった。

そして、次の妊娠。５か月目で死産。

子供は好きだが、妊娠のたびに入院や安静を強いられる、

正直、避妊をしてほしいとお願いしていたが聞いてはくれない。

その時は夫はどんどん出世をして工場のライン工から

本社勤務になっていた。それでも家計費の管理は夫。

女の影を感じつつ・・・

その頃は一軒家を建てる計画をしていて、願ってもない好条件で土地を買い

間取りも内装も私がほとんど手がけた。家が建ってから６回目の妊娠。

男の子を出産した。　その５か月後には転勤で栃木に移動。。

続きはまた明日・・・

今日はパソコンクラッシュでデーターがぶっ飛び、データー復元作業で１日が終わってしまった・・・