焼杉型枠のお香立ての製作記録【DIY】【インテリア雑貨】

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自室の家具製作の為に焼杉という板材のサンプルをいくつか取り寄せました。


結果的に仕入れが難しく焼杉を家具製作に用いることはしなかったのですが、取り寄せたサンプルをそのまま捨ててしまうのももったいないと思い、焼杉を型枠に使ったお香立てを作ることにしました。

というのも焼杉を型枠としたコンクリート面を見たことがなかったので、どうなるのか興味がありました。

焼杉という板材は、板状の杉材の表面を焼き、炭化させたものです。木材でありながら岩のような割れ目が入り、ムラの少ないブラックのカラーはとても美しく意匠性の高さから設計者からも人気の建材です。

表面は炭なので触ると手に炭が付きます。

〈焼杉の表面〉
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お香立ての素材には黒の染料を混ぜたモルタルを使用しました。

完成品も焼杉の板っぽい雰囲気に仕上げたいということで黒く着色しました。

焼杉以外の型枠はホームセンターの端材コーナーの木材を安値で仕入れ1000円以下で作成しました。

型枠の固定はDIYだとガムテープでぐるぐる巻きにするケースもあるようですが、私は手ごろなサイズのクランプを持っていたので、クランプを使いました。

また、100円ショップなどにMDFボードという木製の板材が流通しているのですが、型枠に使うのはお勧めしません。厚みや形状にもよりますが、MDFボードは水を吸う力が強く、水を吸って膨張して形が変わってしまう材料です。

モルタルに含まれるセメントは水と反応して硬化するので、水分が型枠に吸われるのはよくありません。型枠に水が吸われることを防ぐために、事前に型枠を濡らすような構法があるのですが、水を吸って形が変わってしまうようでは精度の高い形状を作るのは難しいです。

モルタルは少し軟らかめに作り、できるだけ複雑な焼杉の表面のテクスチャを転写できるようにしました。また、型枠に流し込んだ後に型枠をトントン叩き、充填不良を起こさないように注視する必要があります。

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24時間放置して、型枠から外します。モルタルのプロポーションが細長く、使っているうちに折れてしまう恐れがあったので、底面を木板で補強しています。

〈完成品〉
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焼杉型枠のモルタルは表面が荒々しい高波のようになり、動きや力強さを感じさせるテクスチャという印象です。

お香の灰が木目に溜まっていき、少しずつグレーになっていくのが美しいお香立てとなりました。

お香をセッティングするスタンド部分には真鍮ワッシャーを使っています。黒い木材との見た目の相性が良くアクセントとして効果を発揮しています。
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