本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考える。
今回のテーマは、
「思い出」
です。
「次は終点。出雲市駅です。お忘れ物のないように・・・」
車内のアナウンスが聞こえて、電車を降りる準備を始める。
窓から外を眺めてホッとする。
どうやら雪は積もっていないらしい。
駅に到着して改札を抜けると、いつもの光景。
左手には出雲大社へ向かうバス乗り場。
正面には蕎麦屋さん。
その奥にはお土産コーナーが広がっている。
新幹線で1時間、特急列車で3時間。
なかなかの長旅だった。
腰をさすりながら駅を出る。
さて、ここからどうするか。
レンタカーを借りて、観光名所を回るも良いし、
このまま電車で実家の近くの駅まで行くのも良い。
ただ、
せっかくだから、このまま歩いて帰ってもいいんじゃないか。
そんな考えが頭に浮かぶ。
スマホを取り出してグーグルで検索する。
実家までの距離は約10km。
徒歩での所要時間は約2時間。
今日は朝早くに家を出たから、いつものランニング5kmもこなせなかった。
運動にはちょうどいいかもしれない。
駅を出てしばらく進んでいくと、大梶七兵衛の銅像。
地元の人しか知らない有名人。
大梶七兵衛さん。
1600年代。日本海に面した出雲市大社町の砂丘。
強風によって作物が実らない環境を改善するため、10年をかけて防風林を作って作物が耕せる土地を確保する。
その後、水を引かないと作物が育たないため、自ら川を作り始める。
川の全長は幅6m。全長が8kmにも及ぶ大きな川。
その川は高瀬川と名付けられ、今でも出雲市を流れている。
400年以上も前に川を作るという発想。
まさしく時代の開拓者で、地元の英雄です。
大梶七兵衛さんの存在を知ったのは、小学校の時の学習発表会。
劇の演目で選ばれたのが、大梶七兵衛物語でした。
小学生に高瀬川を作った人の再現をさせるなんて、当時としてはかなり画期的だったと思います。
ここまですごいことをしたのに、歴史の教科書には載っていません。
本に書いてないだけで、偉業を成し遂げた人はまだまだたくさん存在するかもしませんね。
追伸
大梶七兵衛の銅像を見て懐かしくなり、そのまま自分が通っていた中学校。小学校を見に行きました。
自分が通っていたのは20年以上前ですが、建物自体はほとんど変わりません。
頭の中に当時の思い出が蘇ってきて、身体が熱くなりますね。
旅行のガイドブックには載っていない、
自分の心の観光地。
巡ってみると楽しいかもしれません。