本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考える。
今回のテーマは、
「自分の道」
です。
「せっかくだから、外でコーヒー飲みましょうか」
彼の家には庭があり、そこには木でできたテーブルとイスが設置されている。
「なんか良いですね!」
イスに座っていると、木の香りが漂ってくる。
「うちの子ども達なんかは、ここでゲームしたり勉強してますね。うちの中でするより、はかどるみたいで」
彼は持ってきたコーヒーをテーブルに並べて、イスに座る。
「これが噂のDIYってやつですか?」
「あ、分かります?」
「いつも目標に入れてたじゃないですか!」
毎月の目標で、たびたびあがってきていた彼のDIYの取り組み。
ここに設置してある木のテーブルと椅子は彼の手作り。
「いやぁ、毎月みんなの目標見るたびに、自分はなんだかなぁって思ってたんですけどね」
「DIYって棚を作ったりとか、収納に凝ったりっていうイメージでしたけど。木を加工してモノを生み出すってなかなかですよ」
純粋にすごい能力だと思う。
「そんな事ないですよ」
「あそこも何か作るんですか?」
僕が指さしたのは、庭の隅にあるコンクリート。
土台のように四角に設置されていて、鉄の棒が突き刺さっている。
建物が建てられる時によく見る光景。
「ああ、あそこはちょっと小屋みたいなものを作ろうと思ってまして」
「そんなの作れるんですか?」
「まぁ、土台はさすがに業者の人にやってもらったんですけど。これからちょっとずつ作っていく予定です」
「大工さんですやん!」
すごい!
「いや、そんな大したもんでもないですけどね」
「何か習ってたんですか?」
「全然。趣味で始めたら、楽しくなってきたので」
DIYを楽しんでいたら、小屋まで作れるようになるらしい。
「なんか夢がありますね」
好きを続けていたら、どこまでも行ける。
「それはひろさんも一緒ですよ。最初は20分走るって言ってた人が、1年経ったら、チャンピオンが出る大会に参加してるんですから」
「ああ、なるほど」
確かに。僕もマラソンから始まって、トレイルラン。そして今度はトライアスロン。
少しずつ続ければ人は自然に大きくなるものかもしれない。
「目標を出し合ってる他の人達も、色々先に進まれてるので。みんなの方がすごいと思いますよ」
目標をみんなで共有し始めてから、それぞれが成長しているのかもしれない。
「あ、ひろさん。行かなくていいんですか?」
「あ!」
コーヒーを飲んでいたら、再び世間話に花が咲いてしまった。
「そろそろ行きますね」
「淡路島一周がんばってください!」
「はい!」
僕は自転車にまたがり、再び走り出したのでした。
追伸
目標の共有を仲間と続けて、1年以上になります。
目標の共有は、
1ヶ月の自分の目標を発表すること。
そして、
自分の先月の成果を振り返ること。
この2つが主な目的です。
大きな目標を掲げる人。
自分なりの目標を掲げる人。
それぞれのペースがあり、これは決して強制されるものではありません。
人の目標、成果を見て自分に活かす。
というのが狙いでした。
ただ、
「みんなは頑張ってるのに、自分は頑張れていない」
たびたびZOOMで話していると、そう思っている仲間がいることに気づきました。
それが今回の彼だったんですよね。
実際に会いに行ってみると、DIYの能力がすごかった。
彼の仕事は接客業。建築関係の人ではありません。
やっぱり、人には得意分野というものがあるんですよね。
自分が好きなこと。やりたいことをとことん突き詰めれば、必ず一定の成果が出る。
「頑張ってない」
と言っていた彼。
僕から見ると、頑張ってない人は小屋を作れないと思います。
業者を呼んで土台を作ってもらうという発想も、普通の人には生まれません。
その人にはその人に合った道があるんですよね。
今回の淡路島の旅。
僕にとって、とても勉強になった1日でした。