本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考える。
今回のテーマは、
「会話」
です。
神社のお参りも終わり、車に再び乗り込む。
「じゃあ、そろそろ戻りましょうか。ひろさん、淡路島一周やらないといけないですもんね」
「あ、そうだった」
結局、淡路島一周計画の2時間を昼食とイザナギ神社のお参りに使ってしまった。
「本当に良かったんですか?」
「何がです?」
「いや、なんか僕と会ったことで、ひろさんの淡路島一周を邪魔したような気がして」
どうやら彼は僕の事を考えて、気遣ってくれているらしい。
「全然大丈夫です。淡路島一周も思いつきですし、絶対に叶えるとかもないので」
マラソンやトレイルの大会と違って、誰かがゴールで待っていて、タイムを計測してくれるわけでもない。
応援のギャラリーがいるわけでもない。
「逆にこうして、知らない土地で顔なじみの人の顔を見ながら話せるっていうのは、すごく新鮮でしたね」
人に会いに行く。
以前は当たり前のように行われていた行為。
コロナになってからは、実家に帰ることすら問題視されるようになった。
それがようやく自然と人に会いに行けるようになった。
これが素晴らしいことだと改めて実感できた。
「ただ、これで淡路島一周ゴールできなかったらどうするんですか?」
「まぁ、しょうがないんじゃないですか」
やって無理だったらしょうがない。
今回のメインは仲間に会いに来ることだった。
そう思えば問題ない。
「じゃあ、最後まで粘って帰りのバスや電車がなくなったらどうするんですか?」
「そりゃあ・・・」
どうしよう。
「その時は、家に泊めてくださいね」
「ええ!」
「責任感じてるなら泊めてくれてもいいんじゃないですか」
冗談っぽく言ってみる。
「まぁ、部屋は空いてるんで。その時はまた連絡してください」
え!
いいの!?
ウソでも嬉しい発言。
「まぁ、迷惑かけないようにやりますよ」
車は彼の家に到着し、僕は再び自転車の前に立つ。
持ち物、忘れ物がないかを確認して準備万端。
よし、行くか!
淡路島一周の壮大なる旅が再び・・・。
「コーヒーでも飲んでいきません?」
あ。
「じゃあ、お願いします」
始まらなかった。
僕は再びコーヒーをご馳走になったのでした。
追伸
うすうす感づいている方もいると思いますが、
今回のお話。
淡路島一周がメインではなくなっています。
新しい目標に挑戦し、努力して達成する。
この過程は僕も大好きです。
ただ、人の人生。
人が生きてきた話を掘り下げる方が面白いんですよね。
その人がなぜ今に至ったのか。
何を嬉しいと感じて、何を悲しいと感じたのか。
言葉の表現や表情を観察しながら、ひも解いていく。
それが楽しいんですよね。
そう考えると、人との会話は読書に似ているのかもしれません。