本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考える。
今回のテーマは、
「物の価値」
です。
イザナギ神社の参拝も終わって、いよいよ夫婦大楠を拝見する。
元は2本の楠(くすのき)だったものがいつしか根を合わせて、一株に成長したものらしい。
2つのものが1つになる。
そういった意味も込めて、
夫婦円満、良縁、子育てなどにご利益があるらしい。
「大きいですね」
「本当に」
木がここまで大きくなるには何年かかるんだろう。
そして、
2つの木が1つになる。
これが偶然だとしても、同じタイミングで同じように育っていないと1つにはならない。
ただ大きくなるだけでなく、隣に同じような木が存在しないと一緒になることもなかった。
そういう意味でも、
「夫婦大楠」
というネーミングにはセンスを感じる。
「まさしく支え合ってるって感じですよね」
「そうですね」
夫婦は支え合うもの。
この木を見て実感する人もいるかもしれない。
「ご夫婦で支え合ってるって実感あります?」
「突然ですね」
なんか聞いてみたくなった。
「やっぱり子育てじゃないですかね」
「確かに。1人じゃ育てるのは大変ですよね」
1人でできること。2人でできることにはかなりの開きがある。
「僕なんかは説明が下手なんで。子どもに説明するときは、うちの奥さんがやってくれてます」
「どんな説明ですか?」
「この間はたしか・・・。ゲームの課金について言ってましたね」
おおっ!
ちょっと面白そう。
「スマホゲームの課金を子どもがしたいって言ったんですけど。奥さんがうまく説明してました」
「課金はしなくてすんだんですか?」
「そうですね。うちの奥さんの場合、そのお金で何ができるか。という説明をしてましたから」
例えば、
3000円課金して、10回ガチャ。
10回だけ福引きのようなものが引ける。というのが課金の王道パターン。
3000円で10回福引きを引いた時、当たりを引く確率は約4%。
かなりの低確率。
「奥さんが言ってたのは、その3000円で何ができるか。ということです」
「何ができるか?」
「そう。ゲームの中で10回福引きを引いて、ゲームの中でしか使えないアイテムを手に入れるのか。それとも、現実の世界で3000円を持って、自由な買い物を楽しむか? この2択を子どもたちに伝えたんですよね」
ああ、なるほど。
「うちなんかはよく沖縄旅行行くんで。100回福引きを引いたら3万円。3万円あったら、沖縄旅行に行けるよって説明してましたね」
ゲームと沖縄旅行。
「それなら、ゲームより沖縄旅行がいいって言ってました」
子どもの視野を広げる素晴らしい説明。
「その後は、子どもが沖縄旅行に連れてけって。うるさくなりましたけどね」
僕は微笑ましいエピソードを聞くことができたのでした・・・。
追伸
スマホゲームに対する子どもの課金は、かなり問題になっているそうです。
ガチャという仕組み。
10回中、当たりを引ける確率は4%。
これってパチンコみたいですよね。
当たれば大きいけど、当たるまではこちらがお金を入れ続けなくてはいけない。
勝負をするにはお金がいるし、勝負に勝ったら再びやりたくなる。
やればやるほど損をする仕組み。
この仕組みはギャンブルと一緒です。
こういったギャンブルに、子どもが参加できる時代なんですよね。
ゲームだから。
そう思っていても、一口3000円。
子どものお小遣いで考えると高額なので、親のクレジットカード番号を調べて子どもが課金してしまう。
といった事例もあるようです。
大人でもハマってしまうスマホゲーム。
それにハマってしまう子ども達。
親子の対話が重要になる時代かもしれませんね。