本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考える。
今回のテーマは、
「神様」
です。
「ひろさん、神様って信じますか?」
友人の突然の問いかけ。
「これから神社に向かうのに、面白い質問ですね」「ほとんどの人は、神様って信じてると思うんですけど」
少しを間をあけてから、彼は口を開く。
「本当に神様っていう存在がいたのか。それとも、神様だと思わせる何かがいたのか」
興味深い発言。
「例えば、昔。ものすごい能力を持った人がいて。その人の発言を神の言葉として信じるようになったとか」「ものすごい能力。予知能力とかですか?」「そうですそうです! 人に見えないものが見えるとか。そういうものに、人は心を奪われるじゃないですか!」
彼は興奮して語り始める。
「もしくは、UFOみたいなのが昔から存在して。光の円盤の中から出てくる宇宙人を見た人が、それを神様だと思ったとか」「それを人々が語り継いでいくうちに、宇宙人ではなく神様になったってことですか」「そうなんです!」
だから、神様の中には人の形をしていないものも存在するという説。
「面白いですね!」「でしょ。神様がいたっていうのも夢のある話なんですけど。見た人間が神様だと思ったものが、神様になった説もあると思うんです」
人の評価が相手を神様にしてしまう説。
「確かにあるかもしれないですね。僕なんかは、オリンピックの体操選手の動きとか。人間技じゃないって思います」「体操ですか?」「バク転、バク宙、伸身宙返り。連続で繰り出す技の数々とか。ビックリしません?」「あれはすごいですよね」
ずっと鍛錬を続けてきたアスリートの能力はすごい。
「そういうのを見て、自分とは違う。あの人は神だって思っちゃいますよね」
自分ができないことをやってのける人は神として評価されやすい。
「その神は意味が違うんじゃないですかね」
彼は指で鼻の頭をかきながら、やんわりと訂正する。「同じですよ。現代ではオリンピックの選手っていう認識で見てるから神様と思わないだけで。昔の人が何の知識もなく選手の演技を見たら、魔法って思うかもしれない」「ああ、そうか。魔法を使ってるからあんな動きができる。そんな不思議な力を使えるのは、神様ってことですね」
昔の人が現代のスマホを見たら、飛行機を見たら、ロケットを見たらどうなるか。
人は信じられない光景を目にしたら、神様の仕業だと思ってしまう事がある。
「だから、神様っていうのは人よりも何かしら力に優れた存在。周りから見て、そう思われた人の可能性がありますよね」「そうなんです。だから、神様は宇宙人っていうのもありえると思うんですよね」
昔の人が、自分達の文明よりも優れた生き物に出会ったら、それを神と錯覚してもおかしくはない。
「そうなってくると、自分から神様だって名乗るケースもありますよね」「名乗るんですか?」「はい。みんな神様を見たことがないので。目の前ですごい力を見せて、神様ですと名乗る。昔の人は信じるかもしれない」
神様、立候補説。
「なるほど。見たことないから、神だと言われたら信じる・・・面白いですね」
僕たちの神様の考察は続いたのでした。
追伸 もし、この世に本当に神様と呼ばれる存在がいたとして。
その人が何の力も持たない存在だったら。
私たちは目の前に神様が現れた時に、神様と認める事ができるでしょうか。
神様だったら、魔法が使えるはずだ。
神様だったら、人を救えるはずだ。
神様だったら、こんな時なんとかしてくれる。
このイメージが強すぎて、素直に目の前の相手を神様だと認められないかもしれません。
目の前にみすぼらしい格好をした人が現れて、私は神様だ。と言われても、
私たちは素直に信じる事ができるでしょうか。
逆に、
人を救っている人。
ピンチの時に助けてくれた人。
に対しては人はどう思うのか。
身なりがしっかりしていて、優しい言葉をかけてもらったら。
その発言に救われたら・・・。
人は相手を神様だと思うのかもしれません。
こうして考えると、神様っていうのは概念なんですよね。
こうあって欲しいと思う、自分の中の願い。
それを人は、神様と呼ぶのかもしれません。