接客力の育て方

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本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。

人について考える。

今日のテーマは、

「最適な方法を考える」

です。




「先輩、見てください!」

後輩が楽しそうに話しかけてくる。

彼が掲げるスマホの画面。

そこには、

「デリバリーのやつ始めたん?」
「そうなんです!」

デリバリーサービスをすすめた後輩もデリバリーデビュー。

「休日にちょっとですけど、久しぶりにやり始めました!」
「へぇ~」

意外。

「運動とかあんまり好きなイメージなかったけどね」
「そうですよ。でも、この間先輩が言ってたじゃないですか」

あれ、なんか言ったっけ。

「60歳になった時に毎日通うのは病院が良いか。それともスポーツジムがいいのかって話です」
「ああ、なるほど」

そういえば、この間話した気がする。

「同年代の話題が身体の健康、サプリの話ってやつね」
「そうですそうです」

年齢を重ねると人は健康に興味を向ける傾向にある。

40歳を越えた同年代はみんな、腰の痛みや老眼。どこか身体の不調を訴えている印象。

「やっぱり僕も年をとっても元気でいたいので。週末だけでもやることにしました。先輩のも見せてくださいよ」

そう言われて、スマホの画面を見せる。

「あ、もうゴールド言ってるじゃないですか!」

ゴールド??

「なにそれ?」
「知らないんですか!」

詳しく話を聞いてみると、どうやらお客様や販売店に配達員が評価されるシステムらしい。

「だいたいの評価は配達が速いとか、接客がしっかりしてるとかだと思います」
「配達は速い方だと思うけど、接客はどうなんだろう」

どこまでの接客をお客様や飲食店が求めているのか。

少し疑問に思う。

「接客できてないんですか? ちゃんとやってそうなイメージですけど」
「いや、気をつけてるけど。置き配とかちょっと心配になるよね」
「置き配・・・。この間言ってたじゃないですか。商品を置く時、紙とか下に敷いてるんですよね」
「それはもちろん!」

やっぱり地べたに食べ物を置くのは、配達側としても気を遣う。

「なら大丈夫ですよ。そういうのしてない人もいますから」
「いや、この間のケースとかは・・・」
「なにかあったんですか?」




クレープの配達依頼を受けた時。

「クレープなんで、立てて運んでくださいね!」

お店の方からの話を受け、カバンの中に立てて設置。

お客様の元へと運ぶ。

そして、お客様宅へ到着。

受け取りは「置き配」指定。

当然、カバンの中のように緩衝材もないため、クレープを立てかけて置くことができない。

「お客様に連絡したんですか?」
「もちろん。電話もインターホンも鳴らした。でも反応がなかった」
「まぁ、置き配ですからね」

そう、置き配だから。

「そういう場合はどうしてる?」
「まぁ、しょうがないんじゃないですか」

クレープを横に置くしか選択肢がなかった。

「でも、なんかできないかなーって思っちゃうけどね」
「そうですねー」

僕らは2人で話し合ったのでした。




追伸
 置き配という文化ができて、お客様が家にいなくても物を受け取ることができるようになりました。

これはかなり画期的で、

荷物が来るまで必ず家にいなくてはいけない。

配達員が来る時間にじっと家で待たなくてはならない。

自由に動けない。

という悩みから解放されるシステムです。

僕自身、仕事が遅い時は受け取れないことが頻繁にあったのでかなり助かっています。

ただ、

生ものを配達する場合。

やっぱり心配になるんですよね。

夏の暑いスペースに短時間とはいえ、食べ物を置いておく。

これは本当に大丈夫なのか。

お客様が眠っていて、受け取るのが1時間後だったら。

帰ってくるのが遅くなって、受け取るのが1時間後だったら。

悲しみと怒りは湧いてこないのだろうか。

そして、

その感情は誰に向けられるのか。

その前に、こちらからなにかできることはないんだろうか。

「本人のせい」

と言ってしまえばそれまで。

でも、自分のせいと言われて納得する人間をあまり見たことがないんですよね。

お互いに満足できる受け渡しをするために、なにか寄り添える方法があれば。

この試行錯誤が、接客の力を育てると思うんですよね。



























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