本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考える。
今日のテーマは、
「トラブル」
です。
「結局、デリバリーはうまくいったんですね」
なぜか後輩は残念そう。
「なんで残念そうなの?」
「いや、僕は最初は結構大変だったんで。気持ちを共有できればなぁと」
人は自分の世界から、人の世界を見る。
自分が味わった体験を共有したいと思うのかもしれない。
「うまくいったとは一言も言ってないよ」
「え。だって、新聞配達の経験があるんですよね?」
「同じ配達でも、別物だから」
やはり食べ物を運ぶというのは難しかった。
「何が1番難しかったですか?」
後輩は急に目を輝かせる。
「食べ物の温度管理とか? 配達時間に間に合わなかったとか?」
どうやら、彼が最初に困った悩み事はこの2つらしい。
「パンクした」
「え」
急に静かになる後輩。
「1件目の配達ですか?」
「いや、3件目かな」
「もしかして、お客様に食べ物を配達している途中ですか?」
「そうなるね」
後輩が引いているのが分かる。
配達中の自転車のパンク。
これは最も恐るべき事態。
「どうなったんですか!」
「とりあえず走ったよね」
「自転車でですか?」
「いや、自分の足で」
「配達先までですか?」
「そう」
自転車がパンクしたから全力疾走。
「間に合ったんですか?」
「残り3kmぐらいだったから。なんとか間に合った」
お客様のクレームもなく、最悪の状況は免れた。
「良かったですね」
「まぁ、パンク修理が高かったけどね」
「パンク修理って、高くても1000円ぐらいじゃないんですか?」
「いや、チューブ交換って言われて6000円」
「ボッタクリじゃないですか!」
配達で稼いだお金が、パンク修理で吹き飛んだ。
「なんでそんなに高いんですか?」
「ロードバイクだからって言われたけど。いつも行ってるとこだったらもっと安いから、ちょっと自転車の勉強をしようと思って」
自分でメンテナンスした方がお得かもしれない。
「配達で稼いだお金。全部なくなったんじゃないですか?」
「もちろん赤字。まぁ、今後参加する大会の費用の足しになればと思って始めたから」
僕の初めてのデリバリーサービスは、赤字スタートになったのでした。
追伸
配達中のパンク。
新聞配達の時もよくありました。
そのたびに、
「自分でパンク修理をしろ!」
と店長に言われて、パンク修理を覚えました。
「パンク修理なんて、自分でやったら数百円もかからんで」
店長はいつも言ってました。
何事も自分でやる環境。
今の自分はこういう環境で育てられたんですよね。
いずれトライアスロンをやるなら、自転車のメンテナンスは避けては通れない。
仕事で自転車に乗るなら、
自転車も仕事として管理できる。
これはいい機会かもしれませんね。