本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考える。
本日のテーマは、
「挑戦」
です。
「で、どうなったんですか?」
後輩が楽しそうな顔で聞いてくる。
「何が?」
「とぼけないでくださいよ~。デリバリー挑戦したんじゃないんですか?」
やはり気づいていたか。
休日に、初めてのデリバリー配達を経験をしたことを。
「どうだったんですか?」
「それは・・・」
僕は静かに口を開き始める。
そう、あれはよく晴れた休日だった。
バッグは持った。
タオルは入れた!
サバイバルシートも入れた!
準備万端。
スマホを自転車に備え付けたスマホホルダーに差し、いざ配達地域へ。
早速携帯アプリを起動し、画面を眺めてみる。
どうやら、
忙しくなる地域は色が変わるらしい。
白いもやがかかった地域もあれば、
明確に色が濃くなっている地域もある。
これは一体どういう意味なんだろう。
「アプリ画面の見方も知らずに挑戦したんですか!」
「ダメ?」
「ダメですよ!」
後輩に叱られる。
「とりあえずやれば分かる。あのホンダを作った本田宗一郎さんも言っている。畳の上で経営は学べない。畳水練。泳ぎを練習するにはまず飛び込む!」
「誰ですかそれ!」
ああ、日本の偉大な経営者が若者に理解されない時代になったか。
「一応言っておきますけど。色が濃くなっている地域は、忙しくなりそうな地域なんです」
「忙しそうな地域?」
「そうです。これまでのデータから、忙しくなりそうな地域を割り出しているんです」
へぇ~。
「だから、忙しくなりそうな地域に行くことが稼ぐコツなんです」
なるほど。
「じゃあ、色が変わった地域に行ったのは間違いじゃないんだ?」
「あ、行ったんですね」
「もちろん。都会の方が忙しそうだから、都会に行ったよ」
大阪の中心部に入って、急にスマホが鳴り出した。
おっ!
画面を見る。
画面中央には数字とkmの文字。
なんだこれは・・・。
しばらく眺めていると、画面は切り替わり、音がしなくなった。
「配達受けなかったんですか!」
「そりゃ、最初だから。なんだろうって思って」
「案件を見つけて、配達者に教えてくれてるんです」
「うん。それは後からとって分かった」
ちゃんと分析して、自分なりに答えは出せた。
「ってことは配達はしたんですね!」
「もちろん。最初は戸惑ったけどね」
「その話を教えて下さいよー」
「いやいや、そっちが話の腰を折るからでしょ」
「大山さんはツッコミどころが満載なんですよー」
後輩のぼやきを聞きながら、僕の話は続いたのでした。
追伸
いくつになっても初体験は楽しいですよね。
40歳になって別の仕事を体験するとは思いませんでした。
仕事である程度成果を上げると、
みんな気を遣って本音を喋ってくれなくなります。
また、
長年同じ職場にいると、それだけで偉いみたいな評価もつきます。
そういうのいらないんですよね。
一個人として、新人として。
新鮮な気分で仕事にのぞめる。
そんな環境があることが分かっただけでも、
今回の挑戦は成功だったかもしれません。